日本語誤用と日本語教育研究会のホームページへようこそ。
日本語誤用と日本語教育研究会は,中国語母語話者日本語学習者の誤用と日本語教育の研究の進展を図ることを目的とする研究会です。
『日本語誤用と日本語教育研究会』の皆様
青葉の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、日本語誤用と日本語教育研究会では、昨日5
月9日(土)に関西学院大学
上ヶ原キャンパスにて第3回研究会を開催いたしました。その研究会のご報告も兼ねて、ニュースレター
2015(4)総第7号をお送りいたします。内容は下記の4点です。
1.5月9日(土)の第3回研究会についてのご報告
2.『YUKタグ付き中国語母語話者日本語学習者作文コンコーダンサー
2015』Ver.3への更新と今後のバージョンアップについて
3.研究データの配布について
4.「2015年日本語の誤用及び第二言語習得研究国際シンポジウム」の開催の再度ご案内
1
.5月9日(土)の第3回研究会についてのご報告
上記の通り、昨日
5月9日(土)に関西学院大学上ヶ原キャンパスにて
第3回研究会が開催さ
れ、当日(執筆予定者の)
19名の方々にご参加いただき、成功裏に終わりましたことをご報告いたします。
研究会ではまず、『YUKタグ付き中国語母語話者日本語学習者作文コンコーダンサー
2015』の概要とデータの分布、及び今後刊行予定の日语偏误研究与日语学习系列丛书/日本語の誤用研究と日本語学習叢書の1冊目である、《日
语格助词使用的偏误研究与日语教学/日本語の格助詞の誤用研究と日本語教育》と2冊目である、《日语助词使用的偏误研究与日语教学/日本語の助詞の誤用研究と日本語教育》の構成について説明が行われました。その後、
格助詞の誤用例について、ご出席の皆様と実際に操作をしながら、『YUKタグ付き中国語母語話者日本語学習者作文コンコーダンサー2015』を用いた用例の抽出方法と分析方法の一例を確認し、データ利用の有効性について議論することで、有意義な会となりました。お忙しい中、ご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
2.『YUKタグ付き中国語母語話者日本語学習者作文コンコーダンサー2015』Ver.3への更新と今後のバージョンアップについて
前回の「ニュースレター2015(3)総第6号」(2015.4.28)の送付後、データの増量に伴い、再度コンコーダンサーのバージョンアップを行いました。『YUKタグ付き中国語母語話者日本語学習者作文コンコーダンサー2015』Ver. 2時の、ファイル数8,177、文字数4,542,239、タグ数47,084から、それぞれ増え、Ver.3では、ファイル数が8,193に、文字数が4,566,266に、タグ数が47,677になりました。
データの分布は、学習歴別に分けると、次の表のようになります。
学習歴
|
ファイル数
|
文字数
|
タグ数
|
学習歴3ヶ月~半年
|
559
|
190,597
|
8,516
|
学習歴1年以上2年未満
|
701
|
244,331
|
6,569
|
学習歴2年以上3年未満
|
248
|
191,989
|
5,799
|
学習歴3年以上4年未満
|
401
|
482,728
|
8,291
|
学習歴4年
|
2,990
|
920,607
|
6,284
|
学習歴5年
|
1,227
|
213,689
|
1,384
|
学習歴6年以上7年未満
|
376
|
1,873,972
|
5,423
|
学習歴7年
|
81
|
31,566
|
85
|
学習歴8年
|
362
|
83,638
|
398
|
学習歴9年
|
235
|
51,277
|
261
|
学習歴10年
|
760
|
183,442
|
838
|
学習歴11年
|
105
|
30,237
|
162
|
学習歴15年
|
3
|
680
|
3
|
8級試験
|
145
|
67,515
|
3,660
|
なお、今後のバージョンアップにつきましては、6月以降を予定しております。バージョンアップ後、また改めてご連絡いたします。
3.研究データの配布について
4月末から、会員であり、なおかつデータの提供、データの転写、作文の添削、研究用のタグ付与のいずれかの作業にご協力いただいた方、またはご協力いただいている方を対象に、順次配布を行っています。今後は対象者を広げ、会員の方でしたら、作業へのご協力の有無にかかわらず、データを配布いたします。
データ配布の対象者:研究会会員の方
配布の申込方法:
ご希望に基づき、こちらで検索した結果の用例を送付します。データをご希望の方は、どのような用例がご入り用か事務局までご連絡いただけますでしょうか。準備ができ次第、メールの添付ファイルにて送付いたします。
なお、これまで作業にご協力いただいていない方につきましては、恐れ入りますが、当面は1つの課題についてのみの配布とさせていただきます。
4.「2015年日本語の誤用及び第二言語習得研究国際シンポジウム」の開催の再度ご案内
以前ご案内しましたように、下記の通り、2015年08月25日(火)~08月26日(水)に、中国・北京第二外国語学院日本語学院にて「2015年日本語の誤用及び第二言語習得研究国際シンポジウム」が開催されます。日本語の誤用研究や第二言語習得研究にご関心のある方は、是非とも万障お繰り合わせの上、ご発表、ご出席いただきますようよろしくお願い申し上げます。
日時 :2015年08月25日(火)~08月26日(水)
場所 :中国・北京第二外国語学院日本語学院
主催 :日本語誤用と日本語教育研究会、北京第二外国語学院
共催 :浙江工商大学出版社
助成 :国際交流基金
開催目的 :「日本語の格助詞の誤用と学習難易度」を中心に議論を深め、より有効な日本語教育や第二言語習得の知見を得るとともに、優れた研究成果を研究誌の《日語偏誤与日語教学研究(日本語誤用と日本語教育研究/Journal of Error in Use of Japanese and Japanese Language Teaching)》や《日語偏誤研究与日語学習》叢書の《第1卷
日語助詞使用的偏誤研究》に取り込むため。
データ配布:『YUKタグ付き中国語母語話者日本語学習者作文コンコーダンサー2015』から抽出した、正誤タグや研究タグ付与済みの日本語格助詞の誤用例
配布対象 :日本語誤用と日本語教育研究会の会員の方
参会資格 :どなたでも参加可。参加費無料。要事前申し込み。
(下記「申し込み方法」の①②を参照の上、締め切りまでにお申し込み下さい。)
締め切り :2015年5月31日(日)24:00
宿泊 :宿泊施設については改めてご案内いたします。
申し込み方法:
①研究発表をご希望の方の申し込みについて
1.申し込み資格:日本語誤用と日本語教育研究会の会員で、『YUKタグ付き中国語母語話者日本語学習者作文コンコーダンサー2015』の構築のために、これまでにデータの提供、作文の添削、タグ付与などにおいて、ご協力いただいた方、またはご協力いただいている方。
2.発表の内容 :原則的にデータに『YUKタグ付き中国語母語話者日本語学習者作文コンコーダンサー2015』を用いたもので、かつ日本語の格助詞の誤用と学習難易度に関わるものに限る。
3.締め切り :2015年5月31日(日)24:00
4.申し込み方法:①ご氏名、②ご所属、③メールアドレス、④携帯番号、⑤参加ではなく、発表希望であること、⑥発表のタイトル(中国語または日本語)を明記の上、2015年5月31日(日)までに日本語誤用と日本語教育研究会の事務局(goyouken@163.com、または、goyouken@gmail.com)までお申し込みのこと。
5.データ配布 :「3.研究データの配布について」で記載の、研究データの配布の申し込みがまだの方は、どのような用例がご入り用かご連絡ください。順次事務局より配布いたします。
6.発表要旨 :1000字以内の要旨(中国語または日本語)を、2015年7月5日(日)24:00までに、添付ファイルにて、日本語誤用と日本語教育研究会の事務局(goyouken@163.com、または、goyouken@gmail.com)まで送付のこと。
②参加のみをご希望の方の申し込みについて
1.申し込み資格:制限なし。どなたでも可。
2.締め切り :2015年5月31日(日)24:00
3.申し込み方法:①ご氏名、②ご所属、③メールアドレス、④携帯番号、⑤参加希望の旨を明記の上、2015年5月31日(日)までに日本語誤用と日本語教育研究会の事務局(goyouken@163.com、またはgoyouken@gmail.com)までお申し込みのこと。
以上
『日本語誤用と日本語教育研究会』
『日本語誤用と日本語教育研究会』
『日本語誤用と日本語教育研究会』の皆様
新年おめでとうございます。
昨年は、学習者のデータの収集や作文の添削などいろいろと献身的にご協力いただき、誠にありがとうございました。心から厚く御礼申し上げます。
2015年も皆様にとって収穫の多い年でありますよう、また、学習者の助詞の誤用に関する研究も深まりますよう、お祈り申し上げます。
さて、日本語誤用と日本語教育研究会ニュースレター
2015(1)をお送りします。内容は6点です。
1.『
YUK中国語母語話者日本語学習者データバンク』
Ver.1の作成
2.助詞を含む用例の抽出と集計
3.助詞用例データの配布
4.論文作成時における出典の示し方
5.著作権
6.データ使用のアドバイス
1.『
YUK中国語母語話者日本語学習者データバンク』
Ver.1の作成
2014年
12月
12日までの、添削及びタグ付与を行っていない中国語母語話者日本語学習者のデータを整理し、それを基に『
YUK中国語母語話者日本語学習者データバンク』Ver.1を作成。文字数は14,109,671で、中国の大学30校のデータや四八級試験の一部のデータからなる。ただし、30校と言っても、学部一年生から院生三年生のデータをすべて含むものではない。大学によっては、学部生のデータのみ、院生のデータのみ、卒論のデータのみ、修論のデータのみ、または学部生の一部のデータのみ、院生の一部のデータのみといった場合もある。
2.助詞の用例の抽出と使用頻度の集計
『YUK中国語母語話者日本語学習者データバンク』Ver.1を対象に、助詞に関する用例のみを抽出し、助詞ごとに使用頻度の集計を行った。用例の抽出と集計の際には、田中良氏開発の、形態素解析器ChaSenを利用した助詞用例抽出ソフト『Jyoshi_2014』を使っている。
なお、日本語の特徴や
ChaSenの仕様により、100%の精度で助詞に関する用例を抽出することは不可能なので、抽出した用例には助詞を含まないものもある。そのような用例については各自で削除して使う必要がある。
また、助詞ごとの使用頻度の集計結果については対象外の用例もカウントされているので、正確な数字ではない。ただし、こちらで対象外の用例を削除してテストしてみた結果、削除前と削除後では、使用頻度やパーセンテージにそれほど違いが見られなかったので、おおむね信用できるものかと思われる。
3.助詞用例データの配布
(1)配布するデータは3種類で、合計6ファイルである。
①『YUK中国語母語話者日本語学習者データバンク』Ver.1における「卒論のみ」の助詞に関するすべての用例と助詞の使用頻度の集計表
②『YUK中国語母語話者日本語学習者データバンク』Ver.1における「卒論外し」の助詞に関するすべての用例と助詞の使用頻度の集計表
③『青空文庫』における助詞のすべての用例と助詞の使用頻度の集計表
(2)配布対象
前回のニュースレターでもご説明したとおり、公平性を保つために、配布対象はデータの提供、作文の転写、作文の添削、タグ付与のいずれかの作業にご協力いただいている方々
のみとしている。従って、今回の配布対象は以上のいずれかの作業に加わりなおかつすでにデータをご返送いただいている方々に限定させていただく。他の会員
の方についてはいずれかの作業に加わっていただき、作業の実績ができた時点で、作業中の方々についてはデータを返送してくださった時点で、データを提供させていただく。よろしくお願い申し上げる。
4.論文作成時におけるデータの出典の示し方
学習者の助詞の用例を使用する際の、データの出典の示し方は次のようになる。
『YUK中国語母語話者日本語学習者データバンク』Ver.1(『日本語誤用と日本語教育研究会』2014)
助詞の使用頻度の集計表を使用する際の、データの出典の示し方は次のようになる。
関西学院大学の于康氏が助詞用例抽出ソフト『Jyoshi_2014』(開発者:田中良)を使用して集計した結果である。
5.著作権
『YUK中国語母語話者日本語学習者データバンク』Ver.1の著作権は関西学院大学の于康に帰属する。于康の許可無く無断で複製、譲渡、転売、改変および目的外の使用をすることを禁ずる。
6.データ使用のアドバイス
未添削やタグ未付与のデータなので、中国語母語話者日本語研究者にとっては、誤用研究の対象として扱いにくいところもあるが、いろいろな研究立場やアプローチがあるため、次の記述研究もおもしろいかもしれない。ご参考まで。
①○○助詞の共起傾向性における学習者データと日本語母語話者データとの対照研究
②○○助詞の使用頻度における学習者データと日本語母語話者データとの対照研究
③○○助詞交替における学習者データと日本語母語話者データとの対照研究
『日本語誤用と日本語教育研究会』の皆様
日本語誤用と日本語教育研究会ニュースレター
2014(3)をお送りします。内容は5点です。
1.研究会の改名について
2.ホームページの開設について
3.日中中日対照研究、誤用研究、第二言語習得研究の参考文献の公開について
4.役員等について
5.諸規定について
6.研究データの提供について
1.研究会の改名について
定期的な研究会の開催や研究叢書の刊行時の活動内容の整合性や必要性から、『誤用研究とタグ付き学習者コーパス研究会』を、
2014年
12月
5日をもって『日本語誤用と日本語教育研究会』に改名させていただきました。ご了解いただきますようよろしくお願いします。
2.ホームページの開設について
『日本語誤用と日本語教育研究会』を開設しました。アドレスは次の通りです。
http://yukang.org/index1.html
3.日中中日対照研究、誤用研究、第二言語習得研究の参考文献の公開について
①これまで日本で刊行されたものを中心に、日中中日対照研究、誤用研究、第二言語習得研究の参考文献を集めてきました。まだ作成中ではありますが、ご参考のために、公開させていただきました。今後随時更新する予定です。
研究会ホームページのメインページの左下側に参考文献のコーナーを設けています。アクセスしてご確認ください。
②会員の皆様へのお願い
これまでに刊行されている論文で、参考文献に記入漏れのものがあれば、是非ともご連絡いただきたいです。また、新たに論文が刊行された場合、是非ともご連絡いただき、新規情報としてホームページに掲載させていただきますようよろしくお願い申し上げます。
4.役員等について
お世話役として当面は次の通り役職を設け、次の方々が担当することになりました。
『日本語誤用と日本語教育研究会』
会長:于康(関西学院大学)
副会長:林璋(福建師範大学)、王忻(杭州師範大学)
事務局:662-8501 西宮市上ヶ原一番町1-155
関西学院大学国際学部 于康研究室内
担当者:朴麗華
メールアドレス:goyouken@gmail.com または goyouken@163.com
《日語偏誤与日語教学研究』
編集長:于康(関西学院大学)
副編集長:林璋(福建師範大学)、王忻(杭州師範大学)
編集員:林璋(福建師範大学),毛文偉
(上海外国語大学
),彭広陸(東北大学秦皇島分校),
于康(関西学院大学),張威(中国人民大学),王忻(杭州師範大学)
(ピンイン順
・敬称略)
事務局:662-8501 西宮市上ヶ原一番町1-155
関西学院大学国際学部 于康研究室内
担当者:朴麗華
メールアドレス:goyouken@gmail.com または goyouken@163.com
《日語偏誤研究与日語学習》叢書
総主編:于康(関西学院大学)
副総主編:林璋(福建師範大学)
王忻(杭州師範大学)
出版社:浙江工商大学出版社
・杭州
投稿用メールアドレス:goyouken@gmail.com または goyouken@163.com
5.諸規定について
「会則」、「投稿規定」、「査読規定」を作成しました。研究会のホームページに掲載していますので、ご確認の上、お気づきのところがあれば、ご連絡いただきますようよろしくお願いします。
6.研究データの提供について
未添削、タグ未付与の生のデータは
1500万字以上になりました。
共起事実というアプローチから、一応研究ができるようになっています。そこで、以下の条件が満たされた方に2015年
1月からデータの提供を始めたいです。なお、参考文献は研究会のホームページをご参照ください。
誤用データの使用可能者
文字起こしの作業の協力者(未返送の方はデータが返送され次第提供する)
添削者(未返送の方はデータが返送され次第提供する)
来年度の国際シンポジウムの研究データは日本語助詞の誤用研究なので、助詞にかかわる生の作文データを提供します。
2014年12月8日
『誤用研究とタグ付き学習者コーパス研究会』の皆様
誤用研究とタグ付き学習者コーパス研究会ニュースレター2014(2)をお送りします。内容は3点です。
1.作文添削の原則(案)
2.『仮・中国語母語話者日本語学習者誤用コーパス』の作成
3.国際シンポジウムの開催
1.作文添削の原則(案)
来年刊行予定の拙稿において作文添削の考え方を以下のように記しております。ご参考いただければ幸いです。原文は中国語で、日本語に訳すと次のようになります
3.3 作文添削の原則
作文を添削する際には2つの目的がある。1つは学習者に返却するためで、もう1つは研究に使用するた
めである。
このうち、学習者に返却することが目的である場合は、誤用はすべて添削しなければならず、添削に漏れ
があってはならない。それに対し、研究で使用することが目的である場合は、添削後の作文を学習者に返
却するわけではないので、すべての誤用を添削する必要はなく、完全に自然な日本語となるよう修正する
必要もない。内容が理解できない箇所や添削のしようがない箇所であれば添削しなくてもよく、学習者の
表現意図を推測して、文や段落ごと書き換える必要はない。
これは学習者の表現意図を推測して、文や段落ごと書き換えても正誤タグや研究用タグを付与することが
できず、どちらのタグも付与できなければ、タグを集計することができず、タグが集計できなければ、作
文添削の意義が失われてしまうからである。
よって、誤用コーパス作成を目的とした、作文添削の基本原則は以下のようになる。
正誤タグや研究用のタグが付与できる誤用であれば全て添削しなければならないが、これらのタグが付与
できないような誤用箇所、すなわち、内容が理解できない箇所や添削しようのない箇所は添削する必要は
なく、学習者の表現意図を推測して、文や段落単位で修正する必要はない。(原文は中国語、于康2015《
日語研究》10,商務印書館)
2.『仮・中国語母語話者日本語学習者誤用コーパス』の作成
これまで集めてきた中国語母語話者日本語学習者の作文のデータを元に、『仮・中国語母語話者日本語学習者誤用コーパス』を作成してみました。添削とタグ付与はしていませんが、共起関係からのアプローチならすでに研究できる状態です。
ファイル数は14,021、文字数は8,338,568です。
3.国際シンポジウムの開催
「2015年日本語の誤用及び第二言語習得研究国際シンポジウム/The 2015 International Symposium on Error in
Use of Japanese and Second Language Acquisition」を下記の内容で企画しています。現在、企画段階ですので、また最終的に決定しましたら皆様にご案内いたします。中国での開催ですが、日本在住の方々にもご都合のつく方はご参加いただければ嬉しいです。
◆開催予定日時:
2015年08月23日(日)~08月24日(月)
◆開催場所: 中国・北京第二外国語学院日本語学院
◆主催: 北京第二外国語学院、『誤用研究とタグ付き学習者コーパス研究会』、
浙江工商大学出版社
◆開催目的
「日本語の格助詞の誤用と学習難易度」を中心に議論を深め、より有効な日本語教育や第二言語習得の
知見を得るとともに、優れた研究成果を叢書に取り込む。
◆大会プログラム
08月23日(日) 場所:北京第二外国語学院
大会開幕式(09:30-10:00)
パネルディスカッション:「日本語の格助詞の誤用と学習難易度」(10:00-12:00)
昼食(12:00-13:30)
分科会(13:30—17:30)
08月24日(月)場所:北京第二外国語学院
分科会(09:30—12:00)
昼食(12:00-13:30)
会員大会(13:30-14:20)
閉会式(14:20-14:30)
◆参加費 無料
どなたでもご参加いただけます。
◆その他
①宿泊は参加者各自で手配をお願いいたします。必要であれば、事務局から情報提供をいたします。
②開会中の食事は各自で取っていただく形になりますが、必要に応じて事務局がまとめて注文いたします。
③懇親会等のお食事会は予定していません。
2014年11月29日
ニュースレター(1)topics
『誤用研究とタグ付き学習者コーパス研究会』の皆様
いよいよ師走になります。お元気のことと存じます。
さて、情報共有のため、ニュースレターという形で皆様にご報告することになりました。今日は第一号をお送りし、これまでの進捗情況についてご報告申し上げます。
1.作文データの収集
現在のところ次の21校になりました。
華南師範大学、外交学院、湖南大学、杭州師範大学、山東大学、重慶大学、上海海事大学、上海財経大学、蘇州大学、天津外国語大学、東華大学、南京航空航天大学、南京大学、福建師範大学、北京師範大学、北京第二外国語学院、北京郵電大学、揚州大学、廣西大学、浙江工業大学、閩江学院
特に杭州師範大学の王忻先生は、これまで蓄積してきた誤用コーパスのデータをすべて提供してくださり、浙江工業大学の徐萍飛先生と李珍先生は、自分で構築する予定の1年生から4年生までのデータをすべて提供してくださいました。心から敬意を表すると同時に厚く御礼申し上げます。甘能清先生、史兆紅先生、張佩霞先生、邢永鳳先生、張超先生、呂雷寧先生、徐衛先生、初相娟先生、労軼琛先生、葛金龍先生、葉琳先生、林璋先生、黄毅燕先生、熊仁芳先生、李旖旎先生、孫楊先生、黄成湘先生、曽嵐先生の献身的なご貢献に心から感謝の意を申し上げます。
データの継続性が非常に重要なので、これからも引き続きご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。30校まではあとすこしなので、まだご協力いただいていない会員の皆様、是非ともご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
2.作文の添削
添削の結果の信憑性を保つために、作文の添削は、基本的に外国人を対象とする日本語の教員にお願いしています。非常に労力を要する作業なので、いま少しずつ進んでいます。これからはいかにして添削者を増やすかが課題です。
添削の作業にご協力いただいている、向坂卓也先生、高山弘子先生、篠原かおる先生、平尾弓子さま、苞山武義先生、于一楽先生、朴秀娟先生、野村登美子先生、佐藤暢治先生、高永茂先生、田中奈緒美先生、内丸裕佳子先生、山口美佳先生、大神智春先生、倉品さやか先生、市原妃奈先生、石塚翔先生に、心から厚く御礼申し上げます。先生方の献身的なご協力がなければ、このコーパスは完成できません。これからもよろしくお願い申し上げます。
3.旧データの整理
于研究室で作成した中国語母語話者日本語学習者の誤用コーパスは、去年まではVer.9になりました。添削には問題ないものの、研究用のタグにはすこし不統一のところや不備なところがありました。いまは、付与した研究用のタグをすべて外して、付け直すためのインフラ整備をしているところです。使用可能なデータは450万字以上になっています。
4.叢書の企画
すでにご案内したとおり、大型の誤用研究の叢書を企画しております。8年をかけて完成させたいと考えています。最初の2年はコーパスの構築と研究発表、あと5年は研究発表と本の執筆になります。
多くの読者や研究者の方々に安心して読んでもらい、使ってもらうために、執筆者の研究成果が問われます。8年かけて完成していくので、いまから研究の蓄積を始めても十分間に合います。誤用研究の分野にて認知度を高めながら研究を進めていただきますようよろしくお願い申し上げます。
5.国際シンポジウムの開催
来年から『第一回日本語誤用及び中間言語研究国際シンポジウム』を開催し、一つのテーマを中心に議論を深め、その成果を叢書に取り込みたいと考えています。時期と場所については、皆様からご意見を賜りたいです。できるだけ、多くの会員、特に執筆予定者が出席できる時期と場所にしたいです。中国の先生方のご都合を踏まえるとすれば、中国で開催されるのが望ましいでしょう。ご意見を賜った上で、開催可能な大学に打診してみます。
皆様のお陰で、すべての作業は順調に進んでいます。役に立つ中国語母語話者日本語学習者誤用コーパスの構築や、実用性のある研究叢書を目指して一緒に力を合わせて弛まずに努力して参りましょう。よろしくお願い申し上げます。
2014年11月23日