日中言語研究と日本語教育の進展を図る

研究会報告

国際シンポジウム「中国的日本語研究:新たな展開」(2014年10月10日)

 2014年10月10日(金)に、富山県高岡文化ホールにおいて、国際シンポジウム「中国的日本語研究:新たな展開」が行われ、これを機に『日中言語研究と日本語教育』の全編集委員を発起人として「日中言語研究と日本語教育研究会」が誕生いたしました。

シンポジウムは本研究会と,公益社団法人日本語教育学会の2つのテーマ研究会(日本語音声コミュニケーション教育研究会・中国語話者のための日本語教育研究会)との3者共同主催という形になりました。誕生と同時に2つの先行する研究会に支えられて大きな催しを開催でき,多くの方々に認知していただけたことは,この研究会にとって何ものにも代えがたい財産になりました。お世話になりました2つの研究会の皆様,そしてシンポジウム参加者の皆様にお礼申しあげます。

なお,研究会発足と同時に本誌がこの研究会の会誌と位置づけられ,本誌への論文投稿の権利が原則として研究会会員に限定されましたこと,さらに複数投稿や連続投稿にも制限が課せられましたことも,併せてご報告いたします。詳細は投稿規定をご覧いただければと思います。


シンポジウム概要
タイトル:中国的日本語研究:新たな展開
開催日時:2014年10月10日(金)  
開催場所:富山県高岡文化ホール 第2会議室
参加費:無料             
参加者:34名
プログラム(敬称略):
 司会 定延利之(神戸大学)
 開会の挨拶 13:00-13:05 定延利之(神戸大学)
 第1部 新しい文法研究の開拓 13:05-15:20
  劉志偉(首都大学東京)13:05-13:50
  「(準)標準語文法項目の指導について」
  彭広陸(中国 東北大学秦皇島分校)13:50-14:35
  「品詞としての接続詞をめぐって―中国語母語話者の視点から」
  庵功雄(一橋大学)14:35-15:20
  「中国語母語話者の母語の知識は日本語学習にどの程度有効か―「的」を例に」
 休憩 15:20-15:30
 第2部 話しことば研究の拡充 15:30-17:00
  揣迪之(北京外国語大学院生)・徐一平(北京外国語大学)15:30-16:15
  「マーカーに注目する中日感嘆文に関する一考察―“多么(DUOME)”型と「なんと」型をめぐっ
   て」
  朱春躍(神戸大学)16:15-17:00
  「MRI動画から見た日中の発音の違い」
 休憩 17:00-17:10
 第3部 コーパス研究の拡充 17:10-18:40
  于康(関西学院大学)17:10-17:55
  「正誤タグ自動付与,研究用タグ自動識別機能付きTNR_ErrorCorpusConc2014と日本語の習得
   研究」
  曹大峰(北京外国語大学)17:55-18:40
  「対訳データの利点と盲点―コーパス利用法の研究」
 総合討議 18:40-18:55
 閉会の挨拶 18:55-19:00 中俣尚己(京都教育大学)
主催(五十音順):
中国語話者のための日本語教育研究会
日中言語研究と日本語教育研究会
日本語音声コミュニケーション教育研究会     

第1回研究会(2014年11月21日)

2014年11月21日(金)に、関西学院大学梅田キャンパスにて、第1回研究会を行いました。

 ・発表者:定延利之
 ・レビュー対象論文:荒川清秀 2012 「知ルと“知道”」『日中言語研究と日本語教育』第5号,     9-19.

※第2回研究会は2015年春に行う予定です。
 ・発表者:于康
 ・レビュー対象論文:林璋 2010 「中日両言語における動作主主語受動文」『日中言語研究と日
  本語教育』第3号, 13-22.
 ・会場:未定


日中言語研究と日本語教育研究会事務局

〒662-8501
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TEL 0798-54-7021
メール jcljtjimu[at]gmail.com
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