命題とモダリティの研究に関する主な参考文献
大槻文彦 1897 『広日本文典』(日本文典別記)
松下大三郎 1909 言語の構成法を論ず、『国学院雑誌』第十五巻四号,国学院大学
松下大三郎 1930 『改撰 標準日本文法』(訂正版)中文館書店(複製,勉誠社,1974)
山田孝雄 1908 『日本文法論』宝文館
山田孝雄 1936 『日本文法学概論』宝文館
時枝誠記 1941 『国語学原論』岩波書店
橋本進吉 1934 『国語法要説』(『国語科学講座』)明治書院
橋本進吉 1946 『国語学概論』(『橋本進吉博士著作集』第1冊),岩波書店
浜田 敦 1948 肯定と否定―うちとそと―、『国語学』創刊号
1950年
大野 晋 1950 言語過程説に於ける詞・辞の分類について、『国語と国文学』27巻5号
金田一春彦 1950 国語動詞の一分類、『言語研究』15.金田一春彦編『日本語動詞のアスペクト』(むぎ書房,
1976)に再録)
藤原与一 1952 日本語表現法の文末助詞―その成立と生成―、『国語学』11
金田一春彦 1953 不変化助動詞の本質―主観的表現と客観的表現の別について―、『国語国文』第22巻2-3号
三上 章 1953 『新訂版・現代語法序説――主語必要か――』刀江書院(復刊:『続・現代語法序説――主語廃止論』くろしお出版1972)
渡辺 実 1853 叙述と陳述―述語文節の構造、『国語学』13、14(『日本の言語学 第三巻文法T』再収,服部四郎・大野晋・阪倉篤義・松村明編,大修館1978)
芳賀 綏 1954 “陳述”とは何もの?『国語国文』23巻4号、『日本の言語学 第三巻文法T』再収,服部四郎・大野晋・阪倉篤義・松村明編,大修館1978)
時枝誠記 1954 詞と辞の連続・非連続の問題、『国語学』19
宮地 裕 1954 いわゆる『文の性質上の種類』の原理とその発展、『国語国文』23巻11
時枝誠記 1956 言語における伝言者の立場について、『国語学』27
宮地 裕 1958 文と表現文、『国語国文』27巻5
川端善明 1958 接続と修飾―『連用』についての序説―、『国語国文』27巻5号
渡辺 実 1958 辞の連続、『国語学』33
渡辺 実 1958 詞と辞、『続日本文法講座1』明治書院
福田良輔 1958 陳述の機能、『続日本文法講座1』明治書院
服部四郎 1959 発話・文・形式について、『国語学』37
桑田 明 1959 言語における主体の作用について―〈陳述〉は解消すべきか―、『国語学』40
1960年
林 四郎 1960 『基本文型の研究』明治図書
服部四郎 1960 『言語学の方法』岩波書店
南不二男 1961 構文論、『国語学』47
三上 章 1963 『日本語の構文』くろしお出版
三上 章 1963 『日本語の論理』くろしお出版
川端善明 1963 喚体と述体―係助詞と助動詞とその層―、『女子大文学』15号
三上 章 1963 『日本語の構文』くろしお出版
川端善明 1965 喚体と述体の交渉―希望表現における述語の層について―、『国語学』63
服部四郎 1965 日本の記述言語学(2)、『国語学』64
渡辺 実 1965 構文的職能―語の認定・文の特質―、『国語学』63
永野 賢 1967 詞と辞の連続論・非連続論について、『国語学』72
渡辺 実 1967 終助詞の文法論的位置―叙述と陳述再説―、『国語学』72
奥津敬一郎 1967 自動詞化・他動詞化および両極化転形―自・他動詞の対応―、『国語学』70
佐藤喜代治 1967 文法における形式と意味、『国語学』72
国広哲弥 1967 『構造的意味論』三省堂
大久保忠利 1968 『日本文法陳述論』明治書院
橋本進吉 1969 『助詞・助動詞の研究』岩波書店
1970年
北原保雄 1970 助動詞の相互承接についての構文論的考察、『国語学』83
渡辺 実 1971 『国語構文論』塙書房
岩井良雄 1971 『日本語法史 鎌倉時代編』笠間書院
鈴木重幸 1972 『日本語文法・形態論』むぎ書房
久野 ワ 1973 『日本語文法研究』大修館書店
南不二男 1974 『現代日本語の構造』大修館
岩井良雄 1974 『日本語法史 江戸時代編』笠間書院
尾上圭介 1975 呼びかけ的実現―言表の対他的意思の分類、『国語と国文学』53巻12号至文堂
池上嘉彦 1975 『意味論:意味構造の分析と記述』大修館書店
尾上圭介 1977 語列の意味と文の意味、松村明教授還暦記念会編『松村明教授還暦記念 国語と国語史』明治書院
城田 俊 1977 〈う/よう〉の基本的意味、『国語学』110
久野 ワ 1978 『談話の文法』大修館書店
服部四郎・大野晋・阪倉篤義・松村明編 1978 『日本の言語学 第三巻文法T』大修館
服部四郎・大野晋・阪倉篤義・松村明編 1979 『日本の言語学 第四巻文法U』大修館
尾上圭介 1979 『そこにすわる!』―表現の構造と文法、『言語』8巻5号、大修館書店
城田 俊 1979 助動詞の意味、『国語学』117
1980年
小松光三 1980 『国語助動詞意味論』笠間書院
中右 実 1980 文副詞の比較、国広哲彌編『日英語比較講座第2巻文法』大修館
北原保雄 1981 『日本語助動詞の研究』大修館
北原保雄 1981 『日本語の文法』中央公論社
池上嘉彦 1982 表現構造の比較―<スル>的な言語と<ナル>的な言語―、国広哲弥(編)『日英語比較講座第4巻:発想と表現』、大修館
池上嘉彦 1981 『「する」と「なる」の言語学』大修館書店
小矢野哲夫 1981 『のだ』をめぐる諸問題、『島田勇雄先生古稀記念ことばの論文集』、明治書院
尾上圭介 1981 山田文法とは、『言語』10巻1号、大修館
尾上圭介 1982 文の基本構成・史的展開、森岡健二(ほか)編『講座日本語学2 文法史』明治書院
芳賀 綏 1982 『新訂 日本文法教室』教育出版
寺村秀夫 1982 『日本語のシンタクスと意味T』秀英出版
井手 至 1982 意味上の文の種類とその構成・史的考察、『講座日本語学2文法史』明治書院
糸井道浩 1982 文末表現の問題、『日本語学』12月号、明治書院
工藤 浩 1982 叙法副詞の意味と機能、『研究報告集(3)』国立国語研究所
奥津敬一郎 1983 変化動詞文における形容詞移動、渡辺実(編)『副用語の研究』明治書院
中右 実 1983 意味と文法関係、『日本語学』12月号
尾上圭介 1983 不定語の語性と用法、渡辺実編『副用語の研究』明治書院
仁田義雄 1983 結果の副詞とその周辺、渡辺実編『副用語の研究』明治書院
寺村秀夫 1984 『日本語のシンタクスと意味U』秀英出版
益岡隆志 1984 叙述性補足語と認識動詞構文、『日本語学』第3巻第7号、明治書院
益岡隆志 1984 「てある」構文の文法、『言語研究』第86号、日本言語学会
奥田靖雄 1985 『ことばの研究・序説』むぎ書房
草薙 裕 1985 文法形式が担う意味、草薙裕・南不二男・中野洋・吉田夏彦『朝倉日本語新講座4文法と意味U』朝倉書店
尾上圭介 1986 感嘆文と希求・命令文―喚体・述体概念の有効性―、松村明教授古希記念会編『松村明教授古希記念 国語研究論集』明治書院
益岡隆志 1987 『命題の文法―日本語文法序説』くろしお出版
益岡隆志 1987 モダリティの構造と意味、『日本語学』第6巻第7号、明治書院
大鹿薫久 1987 文法概念としての『意志』、『ことばとことのは』第4集、和泉書院
森山卓郎 1988 『日本語動詞述語文の研究』明治書院
阪倉篤義 1988 『改稿 日本文法の話 第二版』教育出版
金田一春彦 1988 『日本語(新版)』岩波書店
山岡政紀 1988 疑似命令文──日本語モダリティの文法化の一事例、『日本語と日本文学』10、筑波大学国語国文学会
山岡政紀 1988 「場」の概念、『言語学論叢』6・7、筑波大学一般・応用言語学研究室
新屋映子 1989 モダリティーとしての用言、吉沢典男教授追悼論文集編集委員会編『吉沢典男教授追悼論文集』東京外国語大学音声学研究室
田中俊子 1989 モダリティから見た終助詞、『東北大学日本語教育研究論集』4
近藤泰弘 1989 ムード、北原保雄編集『講座日本語と日本語教育第4巻 日本語の文法・文体(上)』明治書院
山岡政紀 1989 発話行為論とモダリティ─疑似意向文をめぐって、『言語学論叢』8、筑波大学一般・応用言語学研究室
仁田義雄・益岡隆志 1989 「」日本語のモダリティ』くろしお出版
南不二男 1989 階層の意味、野村正良先生受章記念刊行会編『野村正良先生受章記念言語学論集』
宮崎和人 1989 疑問表現におけるモダリティの階層構造、『新居浜工業行動専門学校紀要人文』25
1990年
益岡隆志 1990 取り立ての焦点、『日本語学』5月号明治書院
山田小枝 1990 『モダリティ』同学社
小泉 保 1990 『言外の言語学―日本語語用論』三省堂
藤田保幸 1990 文脈論、『日本語学』10月号明治書院
金水 敏 1990 述語の意味層と叙述の立場、大阪女子大学国文学科紀要41『女子大文学国文』
田野村忠温 1990 『現代日本語の文法1「のだ」の意味と用法』和泉書院
東 弘子 1990 〈研究ノート〉モダリティの一機能―文テクストにおける容認性との関係、『南山国文論集』14
宮崎和人 1990 現代日本語文の〈判断のモダリティ〉の大系と構造について、『岡大国文論稿』18
宮崎和人 1990 判断文における言表態度修飾成分とモダリティの呼応、『新居浜工業高等専門学校紀要人文』26
森山卓郎 1990 意志のモダリティについて、『阪大日本語研究』2
森山卓郎 1990 モダリティ、『日本語学』10月、号明治書院
近藤泰弘 1991 中古語のモダリティの助動詞の体系、『日本女子大学紀要文学部』40
益岡隆志 1991 『モダリティの文法』くろしお出版
佐治圭三 1991 『日本語の文法の研究』ひつじ書房
渡辺 実 1991 『わがこと・ひとごと』の観点と文法論、『国語学』165.
中田智子 1991 談話における副詞のはたらき、『副詞の意味と用法』国立国語研究所
西原鈴子 1991 副詞の意味機能、『副詞の意味と用法』国立国語研究所
仁田義雄 1991 意志の表現と聞き手存在、『国語学』165
仁田義雄 1991 『日本語のモダリティと人称』ひつじ書房
北原保雄 1991 表現主体の主観と動作手の主観、『国語学』165
山岡政紀 1991 情報帰属理論とその人称性に関する基礎的考察、『日本語日本文学』創刊号、創価大学日本語日本文学会
益岡隆志 1992 日本語の補助動詞構文、『文化言語学』三省堂
渡辺 実 1992 日本語の構文と助動詞、『学習院大学言語共同研究所紀要14』
山岡政紀 1992 意志表現の文型提示に関する一考察――機能シラバスの一つの原理として、『日本語教育』第77号、日本語教育学会
高山善行 1992 中古語モダリティの階層構造ー助動詞の意味組織をめざして、『語文』58
三宅知宏 1992 認識的モダリティにおける可能性判断について、『待兼山論叢・日本学篇』26、大阪大学
森本順子 1992 副詞的機能とモダリティ―『よく』について」『京都教育大学紀要 人文・社会』80
高山善行 1993 モダリティとモード―古代語における仮定条件分の帰結表現をめぐって、『日本語学』12月号、明治書院
山岡政紀 1993 感情の問いかけと情報帰属理論、創価大学日本語日本文学会『日本語日本文学』3
宮武利江 1993 話者自身の経験に対して使われた〈けむ〉について、『日本語と日本文学』第18号、筑波大学国語国文学会
影山太郎 1993 『文法と語形成』ひつじ書房
南不二男 1993 『現代日本語文法の輪郭』大修館
阪倉篤義 1993 『日本語表現の流れ』岩波書店
小川栄一 1993 情報構造としての係結び、『国語国文学』32、福井大学
大鹿薫久 1993 推量と『かも知れない』『にちがいない』―叙法の体系化をめざして―、『ことばとことのは』10号
三宅知宏 1993 認識的モダリティにおける確信的判断について、『語文』61、大阪大学
森田良行 1994 『動詞の意味論的文法研究』明治書院
宮島達夫 1994 『語彙論研究』むぎ書房
中右 実 1994 『認知意味論の原理』大修館
金水 敏 1994 連体修飾の『〜タ』について、田窪行則編『日本語の名詞修飾表現』くろしお出版
三宅知宏 1994 認識的モダリティにおける実証的判断について、『国語国文』第63巻第11号、京都大学
三宅知宏 1995 『推量』について、『国語学』183
山岡政紀 1995 第一人称のパラダイム―人間学諸分野の俯瞰、『創価大学創立二十五周年記念論文集』
山岡政紀 1995 意志表現の文型提示と機能シラバス、『華南地域日本語教育シンポジウム論文集』
山岡政紀 1995 従属節のモダリティ、『複文の研究(下)』仁田義雄編 くろしお出版
鷲 留美 1995 東京語終助詞「な」の機能について−文末のモダリティ形式との関係−、『日本語・日本文化研究』第5号、大阪外国語大学
小矢野哲夫 1996 評価のモダリティ副詞の文章における出現条件・『幸い』と『せっかく』を例にして、『日本語・日本文化研究』6
野田尚史 1996 『「は」と「が」』くろしお出版
小矢野哲夫 1997 疑似モダリティの副詞について―『まるで』を例として―、『国語論究Y』明治書院
小矢野哲夫 1997 うらめ条件−接続のモダリティ副詞――『たとえ』の使用条件、川端善明・仁田義雄編『日本語文法―体系と方法』ひつじ書房
オダ・イヴォネ 1997 文末のノダ:その情報関係をめぐって、『日本語・日本文化研究』第7号、大阪外国語大学
仁田義雄 1997 『日本語文法研究序説――日本語の記述文法を目指して』くろしお出版
佐治圭三 1997 『〜のだ』の中心的性質、『京都外国語大学研究論叢L』
益岡隆志 1997 『複文』くろしお出版
益岡隆志 1997 表現の主観性、『視点と言語行動』くろしお出版
木村英樹・森山卓郎 1997 聞き手情報配慮と文末形式――日中両語を対照して――、大河内康憲編『日本語と中国語の対照研究論文集』くろしお出版
益岡隆志・仁田義雄・郡司隆男・金水敏 1997 『岩波講座言語の科学5 文法』岩波書店
小矢野哲夫 1998 モダリティ副詞の文章上の機能、吉田金彦編『ことばから人間を』昭和堂
中右実・赤塚紀子 1998 坪本篤朗編集『モダリティと発話行為』研究社
仁科 明 1998 見えないことの顕現と承認 --「らし」の叙法的性格--、『国語学』195
大鹿薫久 1999 叙法小考、『日本文芸研究』第50巻第4号、関西学院大学日本文学会
大鹿薫久 1999 『べし』の文法的意味について、森重敏先生喜寿記念『ことばとことのは』和泉書院
2000年
益岡隆志 2000 『日本語文法の諸相』くろしお出版
仁田義雄・村木新次郎・柴谷方良・矢澤真人 2000 『日本語の文法1 文の骨格』岩波書店
金水敏・工藤真由美・沼田善子 2000 『日本語の文法2 時・否定と取り立て』岩波書
店
森山卓郎・仁田義雄・工藤浩 2000 『日本語の文法3 モダリティ』岩波書店
尾上圭介 2000 文の形と意味、中村明編『別冊国文学No.53 現代日本語必携』
仁田義雄・村木新次郎・柴谷方良・矢澤真人 2000 『日本語の文法1 文の骨格』岩波書店
山岡政紀 2000 『日本語の述語と文機能』くろしお出版
Heiko Narrog 2002 意味論的カテゴリーとしてのモダリティ、大堀壽夫編『シリーズ言語科学3 認知言語学U カテゴリー化』東京大学出版会
杉村 泰 2001 現代日本語における文末表現の主観性―
ヨウダ,ソウダ,ベキダ,ツモリダ,カモシレナイ,ニチガイナイを対象に、『世界の日本語教育』第11号、国際交流基金
尾上圭介 2001 『文法と意味T』くろしお出版
大鹿薫久 2001 自動と他動、あるいは所動と能動、『日本語日本文学の研究』前田富祺先生退官記念論集刊行会出版
庵 功雄 2001 『新しい日本語学入門 ことばのしくみを考える』スリーエーネットワーク
仁田義雄 2002 『新日本語文法選書3・副詞的表現の諸相』くろしお出版
宮崎和人・安達太郎・野田春美・高梨信乃 2002 『新日本語文法選書4 モダリティ』くろしお出版
高山善行 2002 『日本語モダリティの史的研究』ひつじ書房
渡辺 実 2002 『国語意味論』塙書房
高橋太郎 2003 『動詞 九章』ひつじ書房
北原保雄編 2003 『朝倉日本語講座5 文法T』朝倉書店
日本語記述文法研究会編 2003 『現代日本語文法〈4〉第8部・モダリティ』くろしお出版
大鹿薫久 2004 モダリティを文法史的に見る、北原保雄監修・尾上圭介編『朝倉日本語講座6 文法U』朝倉書店
田野村忠温 2004 現代語のモダリティ、北原保雄監修・尾上圭介編『朝倉日本語講座6 文法U』朝倉書店
川端善明 2004 文法と意味、北原保雄監修・尾上圭介編『朝倉日本語講座6 文法U』朝倉書店
野村剛史 2004 述語の形態と意味、北原保雄編『朝倉日本語講座6 文法U』朝倉書店
坪井栄治郎 2004 述語をめぐる文法と意味、北原保雄編『朝倉日本語講座6 文法U』朝倉書店
角田三枝 2004 『日本語の節・文の連接とモダリティ』くろしお出版
湯本久美子 2004 『日英認認知モダリティ論―連続性の視座』くろしお出版