人称詞の研究に関する主な参考文献
1950年
石坂正蔵 1951 敬語的人称の概念、『国語学』7
1960年
牛山初男 1966 二人称代名詞「われ」の分布とその使用の盛衰について、『国語学』66
1970年
森野宗明 1973 二人称の〈オレ〉について:鎌倉時代を中心に、『青山學院女子短期大學紀要』27
鈴木孝夫 1973 『ことばと文化』岩波書店
古田東朔 1974 アストンの敬語研究 --人称との関連について--、『国語学』96
十河直樹 1976 人称代名詞・自称について--長崎県対馬言語調査から--、『国語学』107
1980年
土屋博映 1981 虎明本から虎寛本へ:人称代名詞の改変を中心に、『跡見学園短期大学紀要』17
仁田義雄 1985 主格の優位性−伝達のムードによる主格の人称指定、『日本語学』10月号
安藤貞雄 1986 人称構文と非人称構文、『英語の論理・日本語の論理』大修館
近藤 明 1987 接尾語「かぬ」の用法の時代的推移
--下接要素及び人称との関連から--、『国語学』148
相原林司 1988 川端康成『千羽鶴』における人称詞、『日本語と日本文学』10
竹内和夫 1988 第3人称について、『言語研究』94
相原林司 1988 川端康成『千羽鶴』における人称詞、『日本語と日本文学』10
長谷川禮子 1989 日本語における呼びかけ語の使われかた(2)?配偶者の三人称について ?『洗足論叢』18
相原林司 1989 三木清『人生論ノート』における人称詞、『文藝言語研究.
言語篇』15
北原保雄編 1989 『講座 日本語と日本語教育(4)』明治書院
金水 敏 1989 人称性から見た国語史一面 --指示詞・文末表現を中心に--、『国語学』158
1990年
高野嘉明 1990 人称代名詞の誤用の原因について:主格と目的格の場合、『杉野女子大学短期大学部紀要』27、杉野女子大学
仁田義雄 1991 『日本語のモダリティと人称』ひつじ書房
山岡政紀 1991 情報帰属理論とその人称性に関する基礎的考察、『日本語日本文学』創刊号、創価大学日本語日本文学会
大西智之 1992 日本語の自称詞と人称代名詞 -鈴木説再考-、『帝塚山大学教養学部紀要』30
東 弘子 1994 感情形容詞文の構造と感情主の人称制限、『国語学』179
渡辺久寿 1994 『和泉式部日記』の人称構造:始発部分の<融合性>を中心に、『山梨英和短期大学紀要』28
神崎高明 1994 『日英語代名詞の研究』研究社
伊豆山敦子 1994 琉球・八丈島両方言における二種の一人称代名詞、『教養諸学研究』28-2、独協大学
讃井唯允 1994 日本語三人称代名詞の成立と中国語、『人文学報』253、東京都立大学
守屋駿二 1994 近代日本文学における西欧語の影響(人称代名詞「彼」「彼女」をめぐって)(其の4)〜川端康成の場合〜西欧語と日本語(其の5)、『和歌山大学教育学部紀要 人文科学』44
村山七郎 1995 人称代名詞の比較について、『日本語系統の探究』大修館
林田直子 1995 天草版平家物語の語法研究 (6)
二人称代名詞について、『活水日文』31
シュニルコ,アレクサンドル A. 1995 現代日本語に於ける人称表現の意義に関する考察:personativeの問題に関して、『北海道東海大学紀要. 人文社会科学系』7
張 麟声 1995 能動文受動文選択にみられる一人称の振舞い方について、『大阪大学日本学報』14
小牧千里 1995 感覚・感情表現に見られる人称制限的現象、『関西外国語大学留学生別科日本語教育論集』5
山岡政紀 1995 第一人称のパラダイム―人間学諸分野の俯瞰、『創価大学創立二十五周年記念論文集』
杉村 泰 1995 テアル構文における動作主の人称制限と話し手の視点、『ことばの科学』8、名古屋大学言語文化部
小牧千里 1995 感覚・感情表現に見られる人称制限的現象、『関西外国語大学留学生別科日本語教育論集』5
張 佩霞 1996 中国語、日本語における人称代名詞の使用とそこに窺われる文化の違い、『語文論叢』23
河野哲也 1996 主観性と一人称性、『杉野女子大学短期大学部紀要』33
出雲朝子 1996 『鼠の草子絵巻』諸本の画中詞における人称詞と敬語:性差の観点を中心に、『青山學院女子短期大學紀要』50
阿部保子 1996 思考の動詞「思う」とその主語の人称に関する一考察、『湘南文学』30、東海大学
東 弘子 1997 日本語における人称とムードの一致、『南山国文論集』21
ソムキャット,チャウェンギッジワニッシュ 1997 現代日本語における三人称代名詞「彼(女)」に関する一考察、『日本語と日本文学』24
西田谷洋 1997 明治初期政治小説の時制をめぐって:物語における主導時制・人称制限・時制転換の小考察、『日本文学』46(5)
廣瀬幸生・加賀信広 1997 『日英語比較選書4〈全10巻〉 指示と照応と否定』研究社
田窪行則・木村英樹 1997 中国語,日本語,英語,フランス語における三人称代名詞の対照研究、大河内康憲編『日本語と中国語の対照研究論文集』くろしお出版
田窪行則 1997 日本語の人称表現、『視点と言語行動』くろしお出版
松村瑞子 1997 日本語の歴史的現在と主語の人称、『言語科学』32、九州大学
真田亮子 1997 人を表すことば−日本語における二人称の研究、『目白学園女子短期大学研究紀要』34
富田信一 1997 『日本語と「人称」』近代文芸社
塩沢和子 1998 『古今集遠鏡』における一人称代名詞、『文芸言語研究 言語篇』34、筑波大学
加藤浩司 1998 二つの過去―感情形容詞述語文における過去形化による主語の人称制限解除について、『日本文学研究』29、帝塚山学院大学
岡田賢二 1998 明治期の東京語における人称代名詞の研究―明治・大正期の落語の速記本にあらわれた一、二人称代名詞、『埼玉大学国語教育論叢』2
宮澤健太郎 1998 『春と修羅』の一人称研究:通時的な側面から、『白百合女子大学研究紀要』34
新里勝彦 1998 人称を表すことば:直示性vs.間接性、『沖縄国際大学外国語研究』3(1)
橋口美紀 1998 二人称代名詞「あなた」の歴史的変遷について、『学術研究紀要』19
渡辺史央 1998 日本語の副詞「ずいぶん」の一考察 :
モダニティ形式と人称との関連から、『神戸大学留学生センター紀要』5
齋藤 豊 1998 「夜明け」を読む -人称代名詞の交換可能性から時の交換可能性へ、『聖徳大学総合研究所論叢』6
塩澤和子 1998 「古今集遠鏡」における一人称代名詞、『文藝言語研究.
言語篇』34
水谷信子 1999 人称の不思議、『心を伝える日本語講座』研究社
谷守正寛 1999 モダリティによる人称制限について、『鳥取大学教育地域科学部紀要.
教育・人文科学』1(1)
斉藤紀代子 1999 二人称代名詞と敬意表現-日英語対照研究-、『梅花女子大学文学部紀要. 比較文化編』33
轟 里香 1999 日英語の人称代名詞の使用に関する一考察、『北陸大学紀要』23
2000年
中崎温子 2000 授受表現における人称詞ハイアラキーの相対性、『北陸大学紀要』24
房 極哲 2000 明治期の二人称代名詞「アナタ」「オマヘサン」「オマエ」:その諸形と性差との関わり、『日本語と日本文学』31
栗山次郎 2000 会話中心型授業での人称変化学習の難しさ:「あなたは」と「彼女は」の区別について、『九州工業大学情報工学部紀要.
人間科学篇』13
杉井和子 2000 小説における語りの方法:明治の翻訳小説における一人称、『茨城大学人文学部紀要.
人文学科論集』33
益岡隆志 2000 反事実性と人称、『日本語文法の諸相』くろしお出版
柳町智治 2000 日本語学習者の一,二人称および三人称談話における指示表現の選択、『世界の日本語教育』第10号、国際交流基金
李 長波 2000 『カレ』の語史とその周辺―三人称代名詞が成立するまでのみちすじ―、『DYNAMIS・ことばと文化』4、京都大学
三輪 正 2000 『人称詞と敬語―言語倫理学的考察』人文書院
松本 曜 2001 新改訳聖書と新共同訳聖書における二人称の扱い:日本語としての適切性の検討、『キリストと世界:東京基督教大学紀要』11
鎌田精三郎 2002 現代日本語感情述語の人称制限について、『城西大学研究年報.
人文・社会科学編』25
成田圭市 2002 3人称・単数・通性の代名詞:背景と現状、『新潟大学教育人間科学部紀要.
人文・社会科学編』4(2)
南不二男 2002 談話の性格と人称制限、『近代語研究11―松村明教授追悼論文集―』武蔵野書院
金谷武洋 2002 日本語に人称代名詞という品詞はいらない、『日本語に主語はいらない』講談社
李 長波 2002 『日本語指示体系の歴史』京都大学学術出版会
申 鉉竣 2003 人称と可能表現、『近代日本語における可能表現の動向に関する研究』絢文社
郡千寿子・成田久美子 2003 一人称代名詞の使用実態と使用意識について:弘前の小学生の場合、『弘前大学教育学部紀要』89
竹内直也 2003 現代日本語における対称代名詞の特異性:人称詞の観点から、『学習院大学国語国文学会誌 土井洋一先生・田中章夫先生古稀記念特輯号』46
工藤力男 2003 人称詞考、『成城文藝』181
アンドリュー・バーク 2004 人称代名詞におけるジェンダーの相互作用、佐藤滋・堀江薫・中村渉編『対照言語学の新展開』ひつじ書房
遠藤織枝・木村拓・桜井隆・鈴木智映子・早川治子・安田敏朗 2004 『戦時中の話しことば―ラジオドラマ台本から』ひつじ書房