可能表現の研究に関する主な参考文献
1950年
中村通夫 1953 『来れる』『見れる』『食べれる』などという言い方についての覚え書、『金田一博士古稀記念言語・民俗論叢』三省堂
松村 明 1951 東京語の実態、『国語学』7
1960年
神田寿美子 1964 見れる・出れる―可能表現の動き―、『講座文法講座3
ゆれている文法』明治書院
坂梨隆三 1969 いわゆる可能動詞の成立について、『国語と国文学』第46巻第11号
松村明編 1969 『古典語現代語
助詞助動詞詳説』学燈社
1970年
吉田金彦 1971 『現代語助動詞の史的研究』明治書院
三上 章 1972 『現代語法新説』くろしお出版復刊
山西正子 1972 「いらっしゃる」考、『国語学』88
宇野義方 1975 『食べられる』か『食べれる』か、『新・日本語講座2
日本文法の見えてくる本』汐文社
井上和子 1976 『変形文法と日本語(上)』大修館書店
木坂 基 1976 近代文章における「こと」表現・「もの」表現、『国語学』105
竹田美喜 1977 可能動詞の成立に関する一考察、『国語学』111
宇野義方 1979 『食べられる』か『食べれる』か−可能表現と受け身表現―、波多野完治・岩淵悦太郎・平山輝男・大久保忠利監修『新・日本語講座』2
小矢野哲夫 1979 現代日本語可能表現の意味と用法(T)、『大阪外国語大学学報』第45号(言語編)、大阪外国語大学
1980年
小矢野哲夫 1980 現代日本語可能表現の意味と用法(U)、『大阪外国語大学学報』第48、大阪外国語大学
江川 清 1980 現代人の話し言葉、文化庁『「ことば」シリーズ12
話し言葉』大蔵省印刷局
岡崎和夫 1980 『見レル』『食ベレル』型の可能表現について―現代東京の中学生・高校生について行った一つの調査から―、『言語生活』340号
筑摩書房
小矢野哲夫 1981 現代日本語可能表現の意味と用法(V)、『大阪外国語大学学報』54、大阪外国語大学
田中章夫 1981 可能の助動詞、『日本文法事典』有精堂
寺村秀夫 1982 『日本語のシンタクスと意味T』くろしお出版
生越直樹 1983 日本語の可能・自発―朝鮮語との対照―、『国語学』134
大坪併治 1983 可能表現をめぐって−訓点資料から今昔物語へ−、『国語学』134
田中章夫 1983 『東京語−その成立と展開−』明治書院
伊東光浩 1984 上代語のいわゆる助動詞「ゆ」について、『国語学』138
山本 稔 1984 可能動詞の実態―話し言葉における可能表現の場合―、『研究資料日本文法・用言編』明治書院
高橋太郎 1985 現代日本語のヴォイスについて、『日本語学』第4巻第6号
金子尚一 1986 日本語の可能表現〈現代語〉―標準語のばあい―、『国文学解釈と鑑賞』第51巻1号、至文堂
益岡隆志 1987 『命題の文法―日本語文法序説―』くろしお出版
近藤 明 1988 接尾語カヌの下接語の時代的変化−助動詞ツとの関係の衰退−、『国語学』148
丸谷才一 1989 再び『見レル、起キレル、出レル』、『日本語相談一』朝日新聞社
大野 晋 1989 見レル、起キレル、出レル・再々『見レル、起キレル、出レル』、『日本語相談一』朝日新聞社
村木新次郎 1989 『講座日本語と日本語教育4 日本語の文法・文体(上)』明治書院
1990年
金水 敏 1991 受動文の歴史についての一考察、『国語学』第164集
野田尚史 1991 『はじめての人の日本語文法』くろしお出版
益岡隆志 1993 『24週 日本語文法ツアー』くろしお出版
渋谷勝己 1993 日本語可能表現の諸相と発展、『大阪大学文学部紀要第33巻
第1分冊』
大坪併治 1993 漢文訓読で「見」をル・ラルと読む場合の一考察(上・下)、『国語国文』第62巻第4、5号
佐伯哲夫 1993 ウとダロウの職能分化史、『国語学』174
山下満希子 1994 現代日本語における可能表現の研究―英語との比較を通じて、『弘学大語大』20
坂梨隆三 1994 可能動詞の発達、『Language Information
Text』1-1
高橋太郎 1994 『動詞の研究―動詞の動詞らしさの発展と消失―』むぎ書房
山口尭二 1996 『日本語接続法史論』和泉書院
中西宇一 1996 『古代語文法論助動詞篇』和泉書院
渋谷勝己 1995 旧南洋群島に残存する日本語の可能表現、『無差』2、京都外国語大学
水野雅央 1995 可能動詞の発達と誤用、『九州大谷研究紀要』22、九州大谷学会
金沢裕之 1995 可能の副詞「ヨー」をめぐって、『国語国文』64-5、京都大学
坂梨隆三 1995 江戸後期の可能動詞、『国語と国文学』72-1、東京大学
山口佳也 1995 可能表現としての「できる」の用法、『十文字国文』1
木下哲生 1995 一段動詞およびカ変動詞の可能動詞化現象の現状―1970年以降の漫画と1993年以降のテレビ番組を資料として、『防衛大学校紀要 人文科学篇』71
福田嘉一郎 1996 自動詞・他動詞・可能動詞、『熊本県立大学文学部紀要』2
青木博史 1996 可能動詞の成立について、『語文研究』81、九州大学
森山卓郎 1997 日本語における事態選択形式−「義務」「必要」「許可」などのムード形式の意味構造―、『国語学』188
杉村博文
1997 可能補語の考え方、大河内康憲編『日本語と中国語の対照研究論文集』くろしお出版
青木ひろみ 1997 《可能》における自動詞の形態的分類と特徴、『神田外語大学大学院紀要 言語科学研究』3
山口佳也 1997 「車は急に止まれない」その他―可能動詞の性格をめぐって、『十文字国文』3、十文字学園女子短期大学
田村直子 1997 必然系と可能系のモダリティ−条件接続表現によるモダリティ形式を例に、『日本語と日本文学』24、筑波大学
木下哲生 1997 1995年のテレビ番組における一段動詞およびカ行変格活用動詞の可能動詞―いわゆる「ら抜き言葉」の用例と分析、『防衛大学校紀要 人文科学篇』74
田村泰男 1997 現代日本語の可能文における目的語マーカー「が」「を」について(2)―五段動詞・一段動詞を述語とする場合を中心に、『広島大学留学生センター紀要』7
長友文子 1997 可能形の規則による動詞の分類―日本語教育から見た可能表現の研究(1)、『和歌山大学教育学部紀要 人文科学』47
長友文子 1997 可能形における自動詞と他動詞―日本語教育から見た可能表現の研究(2)、『和歌山大学教育学部紀要 人文科学』47
長友文子 1997 『雪国』における可能表現(1)―日本語教育の立場からみた日英語の比較、『きのくに国文』3、和歌山大学
張 威 1998 『結果可能表現の研究―日本語・中国語対照研究の立場から』くろしお出版
林 綺雲 1998 明治後期から大正期にかけての可能表現の変遷についての考察―可能の意味の「れる」形と「可能動詞」形とのかかわり合いを中心に、『解釈』44-11・12、解釈学会
湯原実香 1998 日本語の可能表現に関する一考察−自発・受身との意味的連続性、『教育学研究紀要 第2部』43、中国四国教育学会
山西正子 1999 所有・可能の主体を示す格助詞「ニ」、『目白大学人文学部紀要 言語文化篇』5
申 鉉竣 1999 「?コトガナル」と「?コトガデキル」−近代語可能表現の推移―、『国語学』196
2000年
石橋玲央 2000 日本語の可能構文、『日本語・日本文化研究』第10号、大阪外国語大学
清水孝司 2002 「〜に(は)
〜が可能形」の構文をめぐって、『日本語・日本文化研究』第12号、大阪外国語大学
山岡政紀 2003 可能動詞の語彙と文法的特徴、『日本語日本文学』第13号、創価大学日本語日本文学会
申 鉉竣 2003 『近代日本語における可能表現の動向に関する研究』絢文社
高橋太郎 2003 『動詞
九章』ひつじ書房
三木 望 2004 「〜づらい」について―自発と否定,
可能の連続性、影山太郎・岸本秀樹編『日本語の分析と言語類型―柴谷方良教授還暦記念論文集』くろしお出版
北原保雄監修・尾上圭介編 2004 『朝倉日本語講座6・文法II』朝倉書店
遠藤織枝・木村拓・桜井隆・鈴木智映子・早川治子・安田敏朗 2004 『戦時中の話しことば―ラジオドラマ台本から』ひつじ書房
中村芳久 2004 『シリーズ認知言語学入門・5 認知文法論II』大修館