否定の研究に関する主な参考文献
濱田 敦 1948 肯定と否定―うちとそと―、『国語学』1
濱田 敦 1949 前輯「肯定と否定」補訂、『国語学』2
1950年
宮地 裕 1952 否定表現の一考察、『西京大學學術報告. 人文』2
北條忠雄 1951 ロドリゲスの文典に見える禁止法「ナナイソ」「ナイナ」についての考究―ロ氏文典の一批判―、『国語学』7
渡辺 実 1953 叙述と陳述―述語文節の構造―、『国語学』13
時枝誠記 1954 詞と辞の連続・非連続の問題、『国語学』19
橋本四郎 1955 べシ・マジの接續面の混乱、『国語学』22
大野 透 1956 ベシ・ベカラズ・マシジ・マジについて、『国語学』25
大坪併治 1958 「不肯」の古訓について、『国語学』32
蔵中 進 1958 禁止表現における否定辞「な」について、『国語学』32
渡辺 実 1958 辞の連続―述語をめぐる四要素との関連において―、『国語学』33
1960年
鈴木一彦 1962 打ち消して残るところ―否定表現の結果、『国語学』50
吉田金彦 1963 否定辞「で」「ずして」の用法、『国語学』52
小林賢次 1968 否定表現の変遷―「あらず」から「なし」への交替現象について―、『国語学』75
1970年
川村宣元 1974 文否定と語否定をめぐって、『東海大学紀要. 文学部』22
岩倉国浩 1974 『日英語の否定の研究』研究社
今井邦彦 1975 否定文のはなし、『変形文法のはなし』大修館
坂東浩司 1975 否定表現の心理的諸相:日英語対照表現序論、『東海大学紀要.
文学部』23
原口庄輔 1976 否定の磁場―「車は急に止まれない」をめぐって、『月刊 言語』8月号
大石正晴 1977 否定文成立の根拠、『鳥取大学教養部紀要』10
小矢野哲夫 1978 打消助動詞『ない』の一特性――アスペクトを表わす場合、『日本語・日本文化』第
8号(大阪外国語大学留学生別科)
福島邦道 1979 否定の「ばや」再考、『實踐國文學』16
1980年
国広哲弥編 1980 『日英語比較講座2 文法』大修館
原田登美 1981 否定表現の意味による副詞の分類、『国語学』126
川口義一 1982 副詞の構文論上の位置づけ―文末の否定表現との呼応による検討―、『国語学』128
原田登美 1982 否定との関係による副詞の四分類―情態副詞・程度副詞の種々相―、『国語学』128
サトー アメリア・川崎晶子・ソーニア ロンギ 1982 語頭の位置にある否定的な意味をもつ造語要素「無・不・未・非」の意味と使われ方、『日本語と日本文学2』
大石正晴 1982 「否定」と情報構造、『鳥取大学教養部紀要』16
ポリー,ザトラウスキー 1983 プラグマティックスから見た日本語の動詞のアスペクト :
特に否定形の場合において、『言語学論叢』2
田中廣明 1983 副詞と否定の関係、『徳島大學學藝紀要. 人文科學』33
田中敏生 1983 否定・推量・不確実述語の作用面と対象面―副詞と助動詞との呼応をめぐって―、『国語学』134
久野 ワ 1983 否定と疑問、『新日本文法研究』大修館
田中敏生 1983 否定述語・不確実述語の作用面と対象面―陳述副詞の呼応の内実を求めて、『日本語学』10月号、明治書院
丹保健一 1984 否定表現の文法 (4):係助詞「は」との係わりを中心に、『三重大学教育学部研究紀要.
人文・社会科学』35
田奥野浩子 1985 否定接頭辞「無・不・非」の用法についての一考察、『月刊 言語』6月号
中廣明 1985 程度副詞と否定、『徳島大學學藝紀要.人文科學』35
山田小枝 1985 諸種の反復とその否定:反復アスペクト(2)、『ノートルダム清心女子大学紀要. 文化学編』9(1)
水谷信子 1985 『日英比較話しことばの文法』くろしお出版
相原林司 1986 不― 無― 非― 未―、『日本語学』3月号、明治書院
山田小枝 1986 反復と否定,反復とモダリティ:反復アスペクト(3)、『ノートルダム清心女子大学紀要. 文化学編』10(1)
渋谷勝己 1986 江戸語・東京語の当為表現―後部要素イケナイの成立を中心に―、『国語学』144
河上誓作 1987 対義と否定、『日本語学』6月号、明治書院
田野村忠温 1988 否定疑問文小考、『国語学』152
1990年
山田小枝 1990 モダリティと否定、『ノートルダム清心女子大学紀要.
文化学編』14(1)
前田桂子 1990 江戸噺本における否定の助動詞「ヌ」と「ナイ」の分布について:明和・安永期を中心に、『国語国文学研究』26
山口堯二 1990 疑問表現の否定、『日本語疑問表現通史』明治書院
堀川智也 1991 「マデ」と否定のスコープ、『言語文化部紀要』20
前田広幸 1991 数量の小量性を強調する「モ」について:尺度の無標方向性および否定の働き、『女子大文学. 國文篇:大阪女子大學紀要』42
服部 匡 1991 命題否定に関する覚書、『徳島大学教養部紀要.
人文・社会科学』26
田野村忠温 1991 疑問文における肯定と否定、『国語学』164
入江幸男 1992 発語内的否定と質問、『大阪樟蔭女子大学論集』29
服部 匡 1993 副詞「あまり(あんまり)」について :
弱否定および過度を表す用法の分析、『同志社女子大學學術研究年報』44(4)
山森良枝 1993 限量表現と否定のスコ-プをめぐって、『神戸大学留学生センター紀要』1
水野マリ子 1993 「魚一匹いない」と「一匹の魚もいない」:否定対極表現の周辺、『神戸大学留学生センター紀要』1
田野村忠温 1994 丁寧体の述語否定形の選択に関する計量的調査―「〜ません」と「〜ないです」―、『大阪外国語大学論集』11
家村伸子 1994 日本語否定疑問文の運用能力に関する研究
?話し手の不確かさを表す否定疑問文の運用能力調査を中心に?、『広島大学日本語教育学科紀要』4
野地美幸 1994 話題化と否定要素前置:極小主義的見地から、『上越教育大学研究紀要』13(2)
張麗群 1994 否定の「ない」と呼応する程度副詞について、『言語学論叢』13
中右 實 1994 二重否定の発想と論理、『文藝言語研究. 言語篇』25
斎藤安輝 1994 否定表現としての「見ゆ」―万葉集羇旅歌における不可視表現、『園田語文』8、園田学園
松木正恵 1994 「〜はずだった」と「〜はずがない」―過去形・否定形と話者の視点、『学術研究 国語・国文学編』42、早稲田大学
藤井俊博 1994 今昔物語集の否定表現―本朝法華験記への増補をめぐって、『同志社国文学』41、同志社大学
加藤陽子 1994 名詞性をもつモダリティの否定形式について、『日本語と日本文学』20、筑波大学
吉井 健 1994 肯定・否定の対による修飾―「春の色のいたりいたらぬ里」をめぐって、『文林』28、松蔭女子学院大学
平林文雄 1994 「〜する前」と「しない前」(その2)―否定を伴わないものと伴うもの、『表記』10、日本語表記研究会
楠本徹也 1994 否定疑問文とその応答に関する覚え書、『東京外国語大学留学生日本語教育センター論集』20
太田 朗 1995 『否定の意味』大修館
李 麗桃 1995 会話における「いい」について :
その否定的表現としての用法、『實踐國文學』48
山田小枝 1995 否定対極表現の諸相 (U):目盛りを前提とするNPI、『千葉大学人文研究:人文学部紀要』24
前田昭彦 1995 助詞ハの機能と部分否定、『長崎大学外国人留学生指導センター紀要』3
王 学群 1995 動作動詞の継続相否定態を述語とする否定文の研究―中国語との対照も視野に入れて、『対照言語学研究』5、大東文化大学
岩村恵美子 1995 ナシ(甚)型形容詞―否定性接尾語を有する形容詞の考察、『語文』64、大阪大学
加波尚子 1995 副助詞「など」について―とくに「否定的強調」「軽視・謙遜」の意味を帯びる場合について、『国文論叢』23、神戸大学
松井良枝 1996 自然言語における量化と否定の相互作用―「シカ・・・ナイ」構文を例として―、『人文学報』77、京都大学人文科学研究所
増井典夫 1996 否定と呼応する副詞と程度副詞についての覚書、『愛知淑徳大学現代社会学部論集』1
山崎和夫 1996 従属節における誘導型否定疑問文について―「〜ないかと(思って)」表現をめぐって、『北九州大学文学部紀要』53
福島邦道 1996 二重否定 対訳・適合・慣用、『実践国文学』50
張 威 1996 結果可能表現における否定の特異性、『国際関係学部紀要』17
小暮 潔 1996 否定的情報により拡張された型付き素性構造、『情報処理学会論文誌』37(10)
田坂敦子 1996 「は」と否定のスコープ・否定の焦点、『言語科学研究:神田外語大学大学院紀要』2
王 学群 1996 継続相の否定形を述語とする文についての一考察―「していない」の場合を中心に、『対照言語学研究』6、大東文化大学
全 成龍 1996 動詞の否定なかどめの機能と意味―「〜しないで」について、『対照言語学研究』6、大東文化大学
王 学群 1997 完成相の否定形を述語とする文についての一考察―「しない」の場合を中心に、『対照言語学研究』7、大東文化大学
尾崎奈津 1997 否定の条件表現「ナケレバ」の意味・機能、『岡山大学言語学論叢』5
中右実・廣瀬幸生・加賀信広 1997 『日英語比較選書 4 指示と照応と否定』研究社
小出美河子 1997 比喩的構造にもとづく否定形式の表現、『早稲田大学日本語研究教育センター紀要』9
家村伸子 1997 中国語母語話者の否定疑問文習得に関する基礎的研究、『広島大学日本語教育学科紀要』7
岸田直子 1997 否定存在文の主語の文中の構造について、『文学部紀要』10(2)
石川 守 1997 否定形のモダリティ、『語学研究』86、拓殖大学
宮地朝子 1997 係助詞シカの成立―<其他否定>の助詞の歴史的変遷に見る、『名古屋大学国語国文学』81
Jantra, Jantima 1997 「昼御飯を食べたか?」に対する2つの否定形の使い分け、『DYNAMIS・ことばと文化』1、京都大学大学院人間・環境学研究科
小坂光一 1997 命題否定と否定命題、『ことばの科学』10、名古屋大学
千葉 豊 1998 係助詞「主語・も」の「当然」の意を検証する―「『主語・も』〜非否定」の再考と、『野州国文学』61、国学院大学栃木短期大学
杉村 泰 1998 否定構文に現れる副詞とモダリティ、『ことばの科学』11、名古屋大学
家村伸子 1998 話し手の不確かさを表す否定疑問文の習得に関する研究―運用能力調査から、『教育学研究紀要 第2部』43、中国四国教育学会
伊関敏之 1998 二重否定の論理―その意味の解釈をめぐって―、『鶴岡工業高等専門学校研究紀要』33
北野智丈・赤間清・宮本衛市 1998 参照制約に基づく否定文と疑問文の意味理解、『電子情報通信学会技術研究報告.
KBSE, 知能ソフトウェア工学』98(239)
高山善行 1998 否定推量の諸相、『大手前女子大学論集』31
守屋哲治 1998 否定辞繰り上げ現象の認知的要因について、『金沢大学教育学部紀要.
人文科学・社会科学編』47
王 婉瑩 1998 日中両言語の否定表現の対照研究 :
日本語教育の視点から、『語文と教育』12、鳴門教育大学
宮崎和人 1998 否定疑問文の述語形態と機能 : 「(ノ)デハナカッタカ」の位置づけの検討、『国語学』194
豊田豊子 1998 「そうだ」の否定の形、『日本語教育』97
王 学群 1998 テキストにおける肯定形・否定形の対称性と非対称性について、『日本文学研究』37、大東文化大学
山本敏幸 1998 否定連用形における二つの様態、『日本学研究』1、金沢工業大学
山森良枝 1998 否定文中の限定詞のふるまいと論理的特性について、『言語研究』113、日本言語学会
今泉喜一 1999 日本語構造伝達文法(5)―時空否定/テンス・アスペクト2桁数表示、『杏林大学外国語学部紀要』11
藤本憲信 1999 万葉集における否定表現の一性格、『国語国文学研究』34、熊本大学
茂木俊伸 1999 とりたて詞「まで」「さえ」について―否定との関わりから、『日本語と日本文学』28、筑波大学
工藤真由美 1999 否定と呼応する副詞をめぐって―実態調査から、『大阪大学文学部紀要』39
松本敏治・塩谷亨 1999 否定的感情を表現する補助動詞「やる」の認識についての心理学的研究、『室蘭工業大学紀要』49
カノックワン,ラオハブラナキット1999 疑問文文末形式「否定辞+カ」の意味と用法、『日本語と日本文学』28
申 鉉竣 1999 可能表現における否定主導 :
江戸語・東京語資料にみる、『学習院大学人文科学論集』8
岩田泰大 1999 否定をあらわさない否定形式、『言文』47
原沢伊都夫 1999 「て形」の否定形について、『富士フェニックス論叢』7
2000年
金水敏・工藤真由美・沼田善子 2000 『日本語の文法2 時・否定と取り立て』岩波書店
王 学群 2000 否定文の特殊化現象について、『対照言語学研究』10、『対照言語学研究』編集委員会
宮崎聡子 2000 判断文における否定呼応副詞の諸相―モダリティ形式との共起制限による考察、『岡山大学言語学論叢』8
戴 宝玉 2000 ノダとその否定をめぐって、『世界の日本語教育.
日本語教育論集』10
竹内義晴 2000 認知構造から発声形態へのメタファー的な写像 :
指示、否定、疑問の言語表現の身体性について、『金沢大学文学部論集. 言語・文学篇』20
守屋哲治 2000 否定辞繰り上げ現象と文法化、『金沢大学教育学部紀要.
人文科学・社会科学編』49
森山卓郎・仁田義雄・工藤浩 2000 『日本語の文法3 モダリティ』岩波書店
森山卓郎 2000 否定と文の構造、『ここからはじまる日本語文法』ひつじ書房
田中廣明 2001 メタ言語否定について :
話し手の意図と聞き手の解釈、『研究論集』73、関西外国語大学
滝浦真人 2000 肯定と否定のあいだにあるもの、『月刊 言語』11月号
工藤真由美 2000 「彼は風邪くらいでは休まないよ」―否定のスコープと焦点、『月刊 言語』11月号
沼田善子 2000 「塩も入れないと、美味しくならない」―とりたて詞と否定、『月刊 言語』11月号
吉村あき子 2000 *一滴でも飲まなかった/*飲んだ」―日本語否定環境の意味論的階層性、『月刊 言語』11月号
河西良治 2000 「*少ししか食べるわけではない」―記述否定とメタ言語的否定、『月刊 言語』11月号
小林賢次 2000 「せわしくせわしない日々」―否定の「ない」と強意の「ない」、『月刊 言語』11月号
中村芳久 2000 「勝ちは勝ち」「負けは負け」―トートロジーに潜む認知的否定、『月刊 言語』11月号
加藤泰彦 2000 否定の意味とシンタクス―生成文法の試み、『月刊 言語』11月号
家村伸子 2001 中国語話者における日本語の否定形の習得研究 :
過去のテンスとの関わりを中心に、『日本語教育』110
河村道彦 2001 情報構造と否定、『静岡大学教育学部研究報告.
人文・社会科学篇』52
守矢信明 2001 言語的根拠,否定表現
(小林立教授記念号)、『香川大学經濟論叢』74(2)
立石浩一・小泉政利 2001 否定文、『英語学モノグラフシリーズ3〈全21巻〉 文の構造』研究社
今井邦彦 2001 否定文、『語用論への招待』大修館
五十嵐海理 2002 尺度含意の否定に関する二つの問題点、『新潟大学言語文化研究』8
田中廣明 2002 前提取り消し否定とメタ言語否定、『研究論集』76、関西外国語大学
宮田公治 2002 思考動詞における否定的前提・合意 :
「思う」「思い込む」「誤解する」など、『早稲田大学日本語研究教育センター紀要』15
丹羽一彌 2002 否定形式ンとセンについて、『人文科学論集.
文化コミュニケーション学科編』36
山西正子 2002 いわゆる副助詞「など」の否定性について、『目白大学人文学部紀要.
言語文化篇』8
川島信恵 2002 シソウダに関わる知識と否定文の適格性、『日本語・日本文化研究』第12号、大阪外国語大学
奥野忠徳・小川芳樹 2002 『英語学モノグラフシリーズ9〈全21巻〉 極性と作用域』研究社
矢田部修一 2002 日本語における否定辞・量子化のスコープの決定、伊藤たかね編『シリーズ言語科学1 文法理論 レキシコンと統語』東京大学出版会
申 鉉竣 2003 可能表現における否定(不可能)主導、可能不可能を意味する周辺の表現、『近代日本語における可能表現の動向に関する研究』絢文社
岸田直子 2003 他動詞存在構文の否定形主語についての考察、『文学部紀要』16(2)、文教大学文学部
王学群 2003 『現代日本語における否定文の研究―中国語との対照比較を視野に入れて』日本僑報社
北原保雄監修・編 2003 『朝倉日本語講座5 文法I』朝倉書店
郡司隆男・西垣内泰介編 2004 否定文、『ことばの科学ハンドブック』研究社
三木 望 2004 「〜づらい」について―自発と否定,
可能の連続性、影山太郎・岸本秀樹編『日本語の分析と言語類型―柴谷方良教授還暦記念論文集』くろしお出版
遠藤織枝・他 2004 否定表現、『戦時中の話しことば―ラジオドラマ台本から』ひつじ書房