受身文と受身表現の研究に関する主な参考文献

 

1940

松尾捨治郎 1949 萬葉集語法抄 ―二三助動詞の再檢討―、『国語学』002

 

1950

三上 章 1953 動詞の受身、『現代語法序説』刀江書院(くろしお出版復刊版1972

西尾寅彌 1954 動詞の派生について―自他対立の型による―、『国語学』017

才野重雄 1957 受動態について:意味の面からみた、『神戸大学教育学部研究集録』14、神戸大学教育学部

金田一春彦 1957 時・態・相および法、『日本文法講座1 総論』明治書院

川端善明 1959 動詞の活用―むしろVoice論の前提に―、『国語国文』28-12、京都大学

 

1960

西尾寅弥 1961 動詞連用形の名詞化に関する一考察、『国語学』043

佐久間鼎 1961 動作を表現する構文とその構造図式、『国語学』047

土屋信一 1962 東京語の成立過程における受身の表現について、『国語学』051

野林正路 1965 核文の設定と変形への段どり、『国語学』063

小山敦子 1966 「の」「が」「は」の使い分けについて―展成文法理論の日本語への適用―『国語学』066

山口 光 1966 ラレル構文について、『国語学』066

橋本進吉 1969 受身可能の助動詞、『助詞・助動詞の研究』岩波書店

 

1970

渡辺 実 1971 『国語構文論』塙書房

宮島達夫 1972 『動詞の意味・用法の記述的研究』(国立国語研究所)秀英出版

藤村 靖 1973 意味と文法、『国語学』092

今井邦彦 1975 第11話 受動態のはなし、『変形文法のはなし』大修館

中西宇一 1978 自発と可能―『る』『らる』の場合―、『女子大国文』83、(再録:『古代語文法論 助動詞編』和泉書院)

天野 清 1979 やり・もらい文、受動文の産出と理解の発達、南不二男編『講座言語3 言語と行動』大修館

城田 俊 1979 助動詞の意味、『国語学』117

 

1980

仁田義雄 1980 『語彙論的統語論』明治書院

 

池上嘉彦 1981 〈使役〉と〈受身〉の構造型、『「する」と「なる」の言語学』大修館

 

益岡隆志 1982 日本語受動文の意味分析、『言語研究』82、日本言語学会

 

久野 ワ 1983 中立受身文と被害受身文、『新日本文法研究』大修館

井口厚夫 1983 日本語の受動構文(Passive Constructions in Japanese)、『日本語学』6月号明治書院

奥津敬一郎 1983 何故受身か?<視点>からのケース・スタディ―、『国語学』132

佐伯哲夫 1983 受動使役態、『国語学』135

 

伊東光浩 1984 上代語のいわゆる助動詞「ゆ」について、『国語学』138

砂川有里子 1984 〈に受身文〉と〈によって受身文〉、『日本語学』7月号、明治書院

池田恵美子 1984 能動受動態について、『活水論文集. 英米文学・英語学編』27、活水論文集出版委員会

 

中島一裕 1985 受身表現の意味、『青須我波良』30、帝塚山短期大学日本文学会

水谷信子 1985 『日英比較話しことばの文法』くろしお出版

黒田成幸 1985 受身についての久野説を改釈する―一つの反批判、『日本語学』10月号、明治書院

高橋太郎 1985 現代日本語のヴォイスについて、『日本語学』4月号、明治書院

 

鎌田精三郎 1986 状態動詞・完了形・進行形・状態受動態に見られる共通特性、『城西人文研究』13、城西大学経済学会

細川由起子 1986 日本語の受身文における動作主のマーカーについて、『國語學』144、國語學會

吉村公宏 1986 英語の能動受動態と日本語の自動詞構文:特に「属性描写」と「話し手の見解」という観点から、『神戸学院大学教養部紀要』21、神戸学院大学教養部

島本 基 1986 新聞の受身文と会話文の受身文、『研究論叢』27、京都外国語研究所

田原 薫 1986 能動と受動の交差現象を考える:位相論的統語観の見地から、『言語研究』90、日本言語學會

細川由起子 1986 日本語の受身文における動作主のマーカーについて、『国語学』144

久野 ワ 1986 受身文の意味―黒田説の再批判、『日本語学』52

 

佐伯哲夫 1987 受動態動作主マーカー考(上)、『日本語学』1月号、明治書院

佐伯哲夫 1987 受動態動作主マーカー考(下)、『日本語学』2月号、明治書院

池 弘子 1987 文理解能力の習得過程 : 能動文と受動文の関係、『和歌山信愛女子短期大学信愛紀要』27、和歌山信愛女子短期大学

 

中川良雄 1988 日・英語の受身文―新聞を読む、『京都外国語大学研究論叢』30

李 成圭 1988 日本語における受動文の意味的特徴:漢語動詞を対象にして、『日本語と日本文学』9、筑波大学国語国文学会

原田龍二 1988 受身的動名詞句をとる述語動詞について、『大妻女子大学文学部紀要』、大妻女子大学文学部

森山卓郎 1988 『日本語動詞述語文の研究』明治書院

 

影山太郎 1989 動詞と態、『月刊 言語』9月号、大修館

 

1990

阿部幸一 1990 受動名詞と DP 分析、『愛知工業大学研究報告. A, 教養関係論文集』25、愛知工業大学紀要編集委員会

深見兼孝 1990 日本語と韓国語の受身、『広島大学教育学部紀要. 2部』39、広島大学教育学部

工藤真由美 1990 現代日本語の受動文、『ことばの科学』Vo1.4

 

金水 敏 1991 受動文の歴史についての一考察、『國語學』164、國語學會

吉村公宏 1991 能動受動文の成立:認知論的な視点から(1)、『人文学部紀要』3、神戸学院大学人文学部

野田尚史 1991 日本語の受動化と使役化の対称性、『文藝言語研究. 言語篇』19

益岡隆志 1991  受動表現と主観性、仁田義雄編『日本語のヴォイスと他動性』くろしお出版

益岡隆志 1991  『命題の文法―日本語文法序説』ろしお出版

脇田里子 1991 受動文における構造格のCase Marking について、『日本語・日本文化研究』1、大阪外国語大学日本語学科

徐 建平 1991 日本語の受身文における動詞の継続相のアスペクトについて、『日本文学研究』30、大東文化大学

鄭 暁青 1991 日本語・中国語受動文比較の考察、『日本文学研究』30、大東文化大学

釘貫 亨 1991 助動詞「る・らる」「す・さす」成立の歴史的条件について、『国語学』164

渡辺 実 1991 「わがこと・ひとごと」の観点と文法論、『国語学』165

仁田義雄 1991 『日本語のヴォイスと他動性』くろしお出版

村木新次郎 1991 『日本語動詞の諸相』ひつじ書房

 

沢田奈保子 1992 機能動詞「ナル」の発揮する受動表現的特性について、『世界の日本語教育』第2号、国際交流基金

田中真理・舘岡洋子 1992  構文と意味の面からみた「受身」と「〜てもらう」の使い分け : 「迷惑・被害の受身」の考察を通して、『ICU日本語教育研究センター紀要』2、国際基督教大学日本語教育研究センター

奥津敬一郎 1992 日本語の受身文と視点、『日本語学』年 8月号、明治書院

金水 敏 1992 非情の受身非固有説、『日本語学』年 8月号、明治書院

金水 敏 1992 場面と視点―受身文を中心に―、『日本語学』年9月号、明治書院

佐藤ちゑ子 1992 言語の複合性:日本語受動文を例として、『文経論叢. 人文学科篇』12

松岡邦夫 1992 日本語・インドネシア語受動態比較考、『京都産業大学国際言語科学研究所所報』13、京都産業大学国際言語科学研究所

沢田奈保子 1992 機能動詞「ナル」の発揮する受動表現的特性について:「世話になる」,「〜ヨウニナッテイル」など、『世界の日本語教育:日本語教育論集』2、国際交流基金日本語国際センター編

早津恵美子 1992 使役表現と受身表現の接近に関するおぼえがき、『言語学研究』11、京都大学

 

林 憲燦 1993 韓国語における受動文の特徴:日本語の能動文との比較の観点から、『広島大学教育学部紀要. 2部』42、広島大学教育学部

吉村公宏 1993 能動受動文の成立:認知論的な視点から(2)、『人文学部紀要』6、神戸学院大学人文学部

辛 碩基 1993 日本語と韓国語の漢語動詞:受動の形態を中心として、『日本語と日本文学』18、筑波大学国語国文学会

興津達朗 1993 受動変形の比較分析、『静岡学園短期大学研究報告』6、静岡学園短期大

  学

柿本悦子 1993 使役と受身:「〜シテモラウ」文の分析に基づいて、『九州産業大学教養部紀要』29(4)、九州産業大学教養部

鄭 暁青 1993 日・中受動文研究について、『日本文学研究』31、大東文化大学

尾崎知光 1993 受身の形につく謙譲語の「聞ゆ、奉る」について―源氏物語の用例による、『愛知淑徳大学国語国文』16

辛島美絵 1993 「る・らる」の尊敬用法の発生と展開―古文書他の用例から―、『国語学』172

川村 大 1993 ラル形式の機能と用法、松村明先生喜寿記念会編『国語研究』明治書院

金水 敏 1993 受動文の固有・非固有性について、『近代語研究』第9集、武蔵野書院

 

久保美織 1994 伝統文法と生成文法の接点―日本語の動作・状態述語について、『国語学』178

近藤政行 1994 自発と受身、『徳島文理大学文学論叢』11

孫 桂琴 1994 日中の受動表現―日本語学習の観点から、『岡大国文論稿』22

中島悦子 1994 日本語と中国語の受身文―『暗夜行路』の分析、『国士館短期大学紀要』19

中島悦子 1994 日本語と中国語の受身表現―語彙的受身、『日本女子大学大学院の会会誌』13

水口志乃扶・小川暁夫・定延利之 1994 受動文の形式と意味:ヴォイスの統合的研究に向けて、『国際文化学研究』1、神戸大学国際文化学部紀要

中右 実  1994 もはや行為受身はない、『認知意味論の原理』大修館

竹鼻圭子 1994 受動文と認知格モデル(格の日英語対照研究)、『大手前女子大学論集』28、 大手前女子大学

林 憲燦 1994 日韓両語における受動文の能動文への変換について−「有情者ガ有情物ニVサレル」文型の場合−、『広島大学日本語教育学科紀要』4

後藤 弘 1994 二重他動詞構造の受動態について:教育的視点からの若干の考察、『札幌学院大学人文学会紀要』55、札幌学院大学人文学会

松本 茂 1994 「スル」的・「ナル」的視点から日英語の受動態についての考察、『函館英文学』33、函館英語英文学会

中村裕昭・橋本喜代太 1994 使役および間接受動文における補文動詞の他動性と名詞句の格照合の関係について、『言語学研究』13、京都大学

 

藁谷隆純 1995 『源氏物語』における受身表現と敬語、『解釈』41-7、解釈学会

吉岡徳子 1995 『今昔物語集』の受身文における動作主明示・非明示について、『梅花日文論叢』3 

佐藤琢三 1995 相対自動詞と受動態、『文教大学国文』24

佐藤琢三 1995 日本語のヴォイスの体系とプロトタイプ、『日本語と日本文学』21、筑波大学

尾形佳助 1995 日本語の受動文の記述、『文林』29、松蔭女子学院大学

大塚容子 1995 視点と日本語受動文の使用―英語と対照させて、『聖徳学園岐阜教育大学紀要』29

梅岡巳香 1995 受動態の成立条件、『湘南文学』29、東海大学

国重 徹 1995 不定詞補文を含む知覚動詞受動文の制約について、『徳山工業高等専門学校研究紀要』19、徳山工業高等専門学校

張 麟声 1995 能動文受動文選択にみられる一人称の振舞い方について、『大阪大学日本学報』14、大阪大学文学部日本学研究室

尾形佳助 1995 日本語の受動文の記述、『文林』29、松蔭女子学院大学国文学研究室編

勝山吉和 1995 受身文再考、『Shoin literary review28、松蔭女子学院大学英文学研究室, 松蔭女子学院短期大学英文学研究室

大塚容子 1995 視点と日本語受動文の使用:英語と対照させて、『聖徳学園岐阜教育大学紀要』29、聖徳学園岐阜教育大学

佐藤俊一 1995 第2: 格と受動文:プロトタイプ的アプローチ、『言語文化部研究報告叢書』2、北海道大学 []

安武 勇 1995 <大学院国語学特別演習研究報告II>助動詞「れる」「られる」の意味の流動性について:受身・可能・自発を中心に、『佐賀大国文』23、佐賀大学教育学部国語国文学会 []

高見健一 1995 『日英語対照研究シリーズ 4・機能的構文論による日英語比較―受身文、後置文の分析』くろしお出版

 

奥津敬一郎 1996 受身文、『拾遺 日本文法論』ひつじ書房

大塚容子 1996 視点と日本語関係節における受動文、『聖徳学園岐阜教育大学紀要』31、聖徳学園岐阜教育大学

尹 寶竟 1996 現代日本語の話しことばにおける非情受動文、『新潟大学国語国文学会誌』38

森由紀 1996 補助授受動詞をめぐる考察、『人文論叢』13、三重大学人文学部文化学科

勝山吉和 1996 受身文の構造、『Shoin literary review29、松蔭女子学院大学英文学研究室, 松蔭女子学院短期大学英文学研究室

尹 寳竟 1996 現代日本語の話しことばにおける非情受動文、『新潟大学国語国文学会誌』38、新潟大学人文学部国文学会

坂本正・岡田久美 1996 日本語の授受動詞の習得について、『アカデミア. 文学・語学編』61、南山学会

尹 鎬淑 1996 近世における受身表現の特徴:日・韓両言語の対照的考察、『広島大学教育学部紀要. 2部』45、広島大学教育学部

梅岡巳香 1996 受動態の成立条件(2)、『湘南文学』30、東海大学

藤田糸恵 1996 日本語と中国語の受身文の対照、『和光大学人文学部紀要』30

城田 俊 1996 話場応接態(いわゆる「やり・もらい」)―「外」主語と「内」主語―、『国語学』186

森 由紀 1996 補助授受動詞をめぐる考察、『人文論叢』13、三重大学人文学部文化学科研究紀要

高見亮子 1996 室町時代受身文の動作主マーカー、『国文』85、お茶の水女子大学

大塚容子 1996 視点と日本語関係節における受動文、『聖徳学園岐阜教育大学紀要』31

 

梅岡巳香 1997 受動態の成立条件(3)、『湘南文学』31、東海大学

安 増煥 1997 韓国語の受動形態と日本語の受動形態―相手言語の相に転写されたあり方、『四国学院大学論集』94

杉村博文  1997 遭遇と達成――中国語被動文の感情的色彩、大河内康憲編『日本語と中国語の対照研究論文集』くろしお出版

加藤雅啓 1997 情報構造と談話における受動文の機能、『上越教育大学研究紀要』16-2

井島正博 1997 授受動詞文の多層的分析、『成蹊大学文学部紀要』32、成蹊大学文学部

森 雄一 1997 受動文の動作主マーカーとして用いられるカラについて、『茨城大学人文学部紀要. 人文学科論集』30、茨城大学人文学部

熊田俊二 1997 受動態の動作主表示について、『人文学部紀要』15、神戸学院大学人文学部

黒川泰男 1997 日英語の受動表現の比較、『大阪電気通信大学研究論集. 人文・社会科学篇』32、大阪電気通信大学研究論集編集委員会

高見健一 1997 『日英語対照による英語学演習シリーズ 4 機能的統語論』くろしお出  

  版

仁田義雄 1997 自発的受身、『日本語研究』17、東京都立大学

仁田義雄 1997 『日本語文法研究序説―日本語の記述文法を目指して』くろしお出版

鷲尾龍一 1997 他動性とヴォイスの体系、『日英語比較選書7 ヴォイスとアスペクト』研究社

 

張 麟声 1998 受動文における非典型的動作主につく動作主マーカーについて、『世界の日本語教育』第8号、国際交流基金

尹寳竟 1998 現代日本語の受動文のマーカー「デ」について、『現代社会文化研究』11、新潟大学大学院現代社会文化研究科 [編集]

古富千秋 1998 <大学院研究レポート>受動態の導入:機能文法の視点から見た、『Otsuma review31、大妻女子大学英文学会

小川誉子美 1998 受身文と自発文の連続性に関する考察:関与者無表示の受身文をめぐって、『横浜国立大学留学生センター紀要』5

田中道治 1998 受身文動作主のあらわれ方、『日本語・日本文化研究』5、京都外国語大

  学

吉原博克 1998 日本語の連文における直接受動文の一機能―「非主語主題化能動文」との対照から、『日本学報』17、大阪大学

梅岡巳香 1998 受動態の成立条件(4)、『湘南文学32』、東海大学

湯原実香 1998 日本語の可能表現に関する一考察―自発・受身との意味的連続性、『教育学研究紀要 第2部』43、中国四国教育学会

尾上圭介 1998 文法を考える5 出来文(1)、『日本語学』177

尾上圭介 1998 文法を考える6 出来文(2)、『日本語学』1710

 

尾上圭介 1999 文法を考える7 出来文(3)、『日本語学』181

林 美秀 1999 有情の受身文と非情の受身文における格助詞の違い―「に」、「によって」と「から」を中心に、『岡大国文論稿』27

権 奇洙 1999 韓・日両国語のもちぬしの受身について、『文化』62-34、東北大学

下地早智子 1999 被害受身の日中比較、『中国語学』246、日本中国語学会

藤村逸子 1999 日・仏語における受動文の主役性・主題性―『金閣寺』と『雪国』の場合、『言語文化論集20-2』、名古屋大学

柏本吉章 1999 「受け身」の語用論:談話の中の受動態、『Shoin literary review32、松蔭女子学院大学英文学研究室, 松蔭女子学院短期大学英文学研究室

馬場千秋 1999 日本人英語学習者の受動態理解度、『Otsuma review32、大妻女子大学英文学会

浅野幸生 1999 選択の優先順位に関する検証:受動的表現の語用論的考察、『人文論集:静岡大学人文学部人文学科研究報告』50(2)、静岡大学人文学部

谷守正寛 1999 日本語・ベトナム語・タイ語の受身対照比較:間接受身文を中心に、『鳥取大学教育地域科学部紀要. 教育・人文科学』1(1)、鳥取大学教育地域科学部

許 明子 1999 日本語と韓国語の受身文の実証的対照研究:両国のテレビドラマと新聞コラムにおける受身文の使用率の分析を通して、『世界の日本語教育:日本語教育論集』9、国際交流基金日本語国際センター編

小川誉子美・安藤節子 1999 文法項目の段階的シラバス化:受身の場合、『世界の日本語教育:日本語教育論集』9、国際交流基金日本語国際センター編

尹 鎬淑 1999 近代日 ・ 韓両言語における受身表現の変遷―小説を中心に、『世界の日本語教育』第9号、国際交流基金

町田 健 1999 受動態の文はどうなったか、『生成文法がわかる本』研究社

井上和子・原田かづ子・阿部泰明 1999 5.3.2 受動文・5.3.3 日本語に特有な被害の受動文、『生成言語学入門』大修館 

 

2000

菊地康人 2000 良質の記述的研究の重要性―日本語研究界と日本語教育界とにあって思うこと―、『国語学』200

柴谷方良 2000 3 ヴォイス?ヴォイスの形態的・構造的側面?3.2 ヴォイスの意味的側面?3.3 主語と態対立の分布?3.4 行為と態対立?3.5 主語と動詞との意味関係としての態?3.6 自動詞ベースの受身?(a)他言語における自動詞ベースの受身?(b)日本語の自動詞ベースの受身?(c)自動詞ベースの受身と「行為」の範囲?3.7 能動と自発・受身・可能・尊敬?(a)ラレル文の統一性について?(b)自発と受身?(c)自発と可能および尊敬?3.8 受身文の分類?3.9 迷惑受身の意味論、仁田義雄・村木新次郎・柴谷方良・矢澤真人『日本語の文法 1  文の骨格』岩波書店

金水敏・工藤真由美・沼田善子 2000 受身と継続性、『日本語の文法 2  時・否定と取り立て』岩波書店

益岡隆志 2000 叙述の類型から見た受動文、『日本語文法の諸相』くろしお出版

原口庄輔・中島平三・中村捷・河上誓作 2000 受動文、『英語学モノグラフシリーズ1 ことばの仕組みを探る―生成文法と認知文法』研究社

中村芳久 2000 認知文法から見た語彙と構文:自他交替と受動態の文法化、『金沢大学文学部論集. 言語・文学篇』20、金沢大学文学部 []

白 明学 2000 日本語と韓国語の受動構文の対照、『名古屋大学言語学論集』16、名古屋大学文学部言語学研究室

浅野一郎 2000 英語と日本語の受身文の派生(I)、『宇都宮大学教育学部紀要. 1部』50(1)、宇都宮大学教育学部

尹 寳竟 2000 話しことばの「を格の間接受動文」、『現代社会文化研究』17、新潟大学大学院現代社会文化研究科 [編集]

杉本 武 2000 日本語の所有者受動文と大主語構文について、『文藝言語研究. 言語篇』37

下地早智子 2000 日本語と中国語の受身表現について―機能主義的分析、『人文学報』311、東京都立大学

杉本 武 2000 日本語の所有者受動文と大主語構文について、『文芸言語研究 言語篇』37、筑波大学

大田里美 2000 現代日本語における受身化の条件(1)―ニ格補語の場合、『活水日文』40、活水学院

早津恵美子 2000 現代日本語のヴォイスをめぐって、『日本語学』5月号、明治書院

森 篤嗣 2000 受動文の<典型>と<周辺>、『日本語・日本文化研究』第10号、大阪外国語大学

 

森 篤嗣 2001 学校文法におけるヴォイスの記述について、『日本語・日本文化研究』第11号、大阪外国語大学

高見健一 2001 日本語の被害受身文と非能格性、『言語』29(8)

天野みどり 2001 文の成立に関する言語直観―無生物主語の「に」受動文を例に、『和光大学表現学部紀要』1

石田 尊 2001 受動文与格句の文法的特性について、『日本語文法』1-1、日本語文法学会

天野みどり 2001 無生物主語のニ受動文:意味的関係の想定が必要な文、『国語学』52(2)

熊田俊二 2001 受動表現の日英比較、『人文学部紀要』21、神戸学院大学人文学部

林 純三 2001 ビジネス・コミュニケーションにおける受動文の効用、『平安女学院大学研究年報1』、平安女学院大学 [編集]

茨木美帆 2001 新約聖書の受動表現:共観福音書を手がかりに、Brucke4, Deutsche AbteilungderFremdsprachenhochschule Kyoto

白 明学 2001 韓国語における持ち主の受身について:日本語との対照を中心に、『名古屋大学言語学論集』17、名古屋大学文学部言語学研究室

立石浩一・小泉政利 2001 3.5 受動文、『英語学モノグラフシリーズ3 文の構造』研究社    

金子義明・遠藤喜雄 2001 第7章 態・7.1態の概要・7.2受動態の統語的特徴・7.3受動態の意味的特徴・7.4形容詞的受動態の統語的特徴・7.5形容詞的受動態の意味的特徴、『英語学モノグラフシリーズ8 機能範疇』研究社

原田信一 2001 中古語受身文についての一考察、福井直樹編『シンタクスと意味―原田信一言語学論文選集』大修館   

アイバン・A.サグ,トーマス・ワソー 2001 受動構文、郡司隆男・原田康也訳『統語論入門 下― 形式的アプローチ―』岩波書店

榎木久薫 2001 間接受身文の成立条件、『国語学』52(1)

福澤 清 2001 使役から受身へ―対照言語学的観点から、『文学部論叢』71

 

大庭幸男・島越郎 2002 3.1受動文・3.1.1受動文の統語構造・3.1.2不定詞補文主語の受動化・3.1.3疑似受動文・3.1.4形容詞的受動文・3.1.5受動文の機能上の特徴、『英語学モノグラフシリーズ10 左方移動』研究社  

高見健一・久野ワ 2002 第4章 擬似受身文と非能格性/第5章 日本語の被害受身文と非能格性、『日英語の自動詞構文――生成文法分析の批判と機能的解析』研究社

大堀壽夫 2002 構文知識―「主語」と「受動態、『認知言語学』東京大学出版会

由本陽子 2002 「出す」「出る」に見られる使役と受動の役割、伊藤たかね編『シリーズ言語科学1 文法理論:レキシコンと統語』東京大学出版会

坪井栄治郎 2002 受身性と受身、西村義樹編『シリーズ言語科学2 認知言語学T:事象構造』東京大学出版会

寺澤 盾 2002 英語受動文―通時的視点から、西村義樹編『シリーズ言語科学2 認知言語学T:事象構造』東京大学出版会

大野純子 2002 「私に言われても困る」:受動文に関する一考察、『大正大學研究紀要. 人間學部・文學部』87、大正大學出版部

井上和子 2002 能動文,受動文,二重目的語構文と「から」格、Scientific approaches to language1Center for Language Sciences, Kanda University of International Studies

和田 学 2002 空所を持つ間接受動文、『山口大學文學會誌』、山口大學文學會

浅田壽男 2002 日英語の能動受動態について、『言語と文化』5、関西学院大学言語教育研究センター []

 

堀川智也・森篤嗣・栗原由加・和栗夏海 2003 事態把握の相違に基づく日本語受身文の分類、『日本語・日本文化研究』第13号、大阪外国語大学

兼重 昇 2003 「受身形」の指導に関する一考察(2):学習者の文法性判断について、『兵庫教育大学研究紀要. 2分冊, 言語系教育・社会系教育・芸術系教育』23、兵庫教育大学

竹内義晴 2003 進化と生存という観点からの身体論的意味論:いわゆる授受動詞についての考察つき、『金沢大学文学部論集. 言語・文学篇』23、金沢大学文学部[]

松山奈美・伊藤友彦 2003 幼児における受動文と非対格動詞文の理解の比較: yesno疑問文とwh疑問文を用いて、『東京学芸大学紀要. 1部門, 教育科学』54、東京学芸大学

小田 勝 2003 古典文における使役文・受身文の格表示−『今昔物語集』を資料として−、『岐阜聖徳学園大学紀要』42、外国語学部編

山内 進 2003 能動態・受動態と日本語・英語の独特な態表現、『言語教育学入門』大修館

坂原 茂 2003 ヴォイス現象の概観、『月刊言語』4月号、大修館

尾上圭介 2003 ラレル文の多義性と主語、『月刊言語』4月号、大修館

川村 大 2003 受身文の学説史から――「被影響」の有無をめぐる議論について、『月刊言語』4月号、大修館

坪井栄治郎 2003 受影性と他動性、『月刊言語』4月号、大修館

西垣内泰介・石居康男 2003 3.4 受動文 3.4.1 直接受動文と間接受動文/3.4.2 相互c統御条件再考/3.4.3 「に」受動文と「によって」受動文/3.4.4 間接受動文の「に」句と直接受動文の「に」句/3.4.5 対格付与能力の吸収/3.4.6 間接受動文における外項のθ役割の抑制/3.4.7 「によって」受動文と名詞句移動、『英語学モノグラフシリーズ13 英語から日本語を見る』研究社

高橋太郎 2003 『動詞九章』ひつじ書房

 

山口明穂 2004 第二章 事実と表現の関係/一 受身の相手を敬う――「受身・謙譲」の言い方/二 古典の中の「受身・謙譲」の解釈/三 言葉に現れるその人の考え方/四 古典で「受身・謙譲」は一般的な言い方であった、『日本語の論理大修館

谷口一美 2004 受身文、『シリーズ認知言語学入門・5 認知文法論II』大修館

坪井栄治郎 2004 第6章 他動性と構文II:態と他動性・3.1英語の能動構文・受動構文とジルバル語の逆受動構文・能格構文の類似性・3.2受動構文・逆受動構文の有標性、能動構文・能格構文の無標性、『シリーズ認知言語学入門・5 認知文法論II』大修館

有井奈保子 2004 文法指導における受動態の記述、『千葉工業大学研究報告. 人文編』 41

木村英樹 2004 授与から受動への文法化 ─北京語授与動詞の前置詞化をめぐって─、『月刊言語』4月号、大修館

川村 大 2004 受身・自発・可能・尊敬―動詞ラレル形の世界―、尾上圭介編『朝倉日本語講座6 文法U』朝倉書店

裴 銀貞 2004 所有物主語の受身文における視点違反の判断と出現様相について、『国語学』219

裴 銀貞 2004 所有物主語の受身文の出現様相―受身文内の共起要素との関連性を中心に―、『日本語文法』41

林 青樺 2004 動詞の意味から見た受身文の多様性と連続性――「打たれる」を対象として―、『国語学』219

小野尚之 2004 日本語受身文の事象構造分析、影山太郎・岸本秀樹編『日本語の分析と言語類型―柴谷方良教授還暦記念論文集』くろしお出版

川端善明 2004 文法と意味、尾上圭介編『朝倉日本語講座6 文法U』朝倉書店

野村剛史 2004 述語の形態と意味、尾上圭介編『朝倉日本語講座6 文法U』朝倉書店

許明子 2004 『日本語と韓国語の受身文の対照研究』ひつじ書房